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Potency  Network「世界とつながろう!」

みなさまこんにちは!ロンドンのハナコです。



長いまえがきでなかなか本題のダイエットまでたどり着けなかった「クリスマスシーズン≒ダイエットシーズン到来!? イギリスのダイエット食事情①」でしたが、さていよいよ本題に入ります!

…とダイエットを話題にしているのに冒頭から申し訳ないのですが、正直イギリス人は日本人程ダイエットへの情熱がありません。「ここまでが『太っていない』と言えるライン」のスタンダードが日本人とは比べ物にならないぐらい緩やかだからです。誤解を恐れず言えば、日本人だったら「速攻痩せねば!」と思うふくよかさでも、ほとんどの人は「私は太ってない」と思っている様子です。

が、しかし。ファッション誌が3か月に1度ダイエットの特集を組む…という程の情熱はないものの、矛盾するようですが女性週刊誌に「セレブの誰それが10キロ減量に成功!」的記事は皆さん大好きです。つまり熱量の違いはあるものの、「興味はあるし、いつも痩せたいと思っている」の感覚は日本とそんなに変わりないのかもしれません。

↑ゴシップ誌にダイエット関連記事はつきものです。

そもそもの骨格や体型が違うからだと思いますが、日本的には「…(太っているよね?)」的な人も、全然気にせず腕を出し、お腹を出して街を闊歩しています。この点はかなり大らかなお国柄なので、住んでいるワタクシとしては精神的には大変楽ちんです。ぎすぎす痩せていなくても健康上はOKなくらいの体格なら、本来頑張る必要はないのですから。

とはいえ「太ってないかもしれないけれど痩せたい」と思うのが現代人の心情というもの。では、こちらでメジャーなダイエットは何なのでしょうか?

大きく分けると1)運動派 2)食事制限派に分かれますが(この点も世界普遍ですね)、

1)運動派

*ジム
この国は全員がジム(フィットネスクラブ)に所属しているのではないか?というくらい、本当に猫も杓子もジムに通います。チェーン展開しているジムが本当にたくさんあり、会社は福利厚生の1つにジムのメンバーシップを入れているところも多いのです。まさにジム天国です。

*マラソン&ジョギング
日本同様、こちらもマラソンブームです。ランチタイムや帰宅時間にせっせと走っている人たちがたくさんいます。特にテムズ川岸や公園は絶好のジョギングスポット。あまりにたくさん人がジョギングしていて、ぶつからないかなあ?と思ってしまう時もある程です。

*ピラテス、ヨガ、ズンバ
こちらも人気で、ジムのクラス以外にも、教会や学校のホールを時間借りしたクラスがたくさんあり、どこもにぎわっている様子です。

…とすみません、1)のジムの多さは日本と比べ物になりませんが、あまり目新しい話題ではないですね?

では2)食事制限派はどうでしょうか?

こちらで主流な食事制限は
*カロリーを減らす・脂質を減らす
*アトキンスダイエット
の2つです。

「カロリーを減らす・脂質を減らす」は基本中の基本のダイエット方法ですが、これに運動を組み合わせるのが王道ダイエットなことは世界共通だと思います。

では次の「アトキンスダイエット」とは?

これは日本で今流行っているローカーボなんです。(参照:アトキンスダイエット

日本では今大ブレイク中ですが、こちらでは10年以上前からダイエットの主流です。

何故主流なのか?それはこのダイエットがイギリス人にとって、とてもやりやすいからなんです。

日本とイギリスは食体系がかなり違います。日本は主食を基本に食事が構成されていますよね。でもこちらは「メイン(おかず)」を基本に添え物として主食がある、という感覚なんです。

日本では「ごはんでお腹をいっぱいにする」がスタンダードだと思いますが、こちらは、特に夕食の場合、「お肉やお魚でお腹を満たし、その隙間を炭水化物で埋める」という感じです。

意外だと思いますが、イギリスの主食は実はパンではなくて「じゃがいも」です。フライドポテトやベイクドポテト、茹でたポテトとポテトはイギリス中ありとあらゆるところに登場する主食です。(ここ10年の食の大変貌で、夕食はパスタをほぼ毎日食べているイギリス人も珍しくないと思いますが…。)

ローストしたお肉、油で揚げた鶏肉(フライドチキン)、グリルしたお魚等のメインはいただき、そこに添えられるポテト、そしてデザートさえ食べなければ、イギリス料理を食べている限りはわりと簡単にローカーボが可能です。

お肉やお魚、油類や乳製品(←これもイギリス人の大好物の1つ)、そして甘いものが大好きなイギリス人にとって、「ローカロリー」はものすごく難しいのですが、「炭水化物を控える」はあまり難しくないんです。

アトキンスダイエットがイギリスで紹介された10数年前、たくさんのイギリス人がこの「簡単そうな」ダイエットに飛び付き、今も安定して人気です。賛否両論あるダイエットなので、ここでお勧めしたいわけではないので誤解しないでほしいのですが、確かに、イギリス人の食生活を知れば知るほど、彼らにとってローカーボはトライしやすいダイエット法なのだなあと納得します。

ただし問題が一つ。デザート&スイーツの存在です。

ローカロリーでもローカーボでも、スイーツは敵…ですよね?でもイギリス人はスイーツ大好き国民。甘い物がないと生きてゆけません(大袈裟ではありません)。

この分野について、イギリスはかなり先進国です。火を通しても、そのまま使っても味が変わらないダイエット甘味料がものすごくたくさん存在し、日本より値段も安く購入出来ます(1Lポットで安い場合は300円程度)。そしてどこのカフェでも無料でダイエットシュガーを提供しています。

 

↑ダイエットシュガー界のメジャー2ブランド。どちらも加熱が可能で、味がツンツンしていないのが人気の秘密です。

そして低脂肪&低糖のスイーツは様々なブランドが競って開発しています。味も美味しく満足感があるので、どのブランドもとても人気です。


↑「Weight Watcher」シリーズのストロベリー&バニラサンデー。ローファットですが十分美味。


↑同じく「Weight Watcher」シリーズのジャフケーキバー。スイーツ以外でもローカロリーのレトルト食品を多数販売しています。

↑イギリスの「マツキヨ」的ドラッグストアチェーン「Boots」のローカロリーライン「Shapers」はヨーグルトや甘い飲み物が豊富。



↑イギリスのスターバックスで販売している「スキニー・ブルーベリー・マフィン」(ローカロリーのマフィン)。大人気です。

この低脂肪&低糖スイーツは本来「カロリーを減らす・脂質を減らす」の分野だったのですが、最近は糖尿病患者やローカーボ族を狙った「砂糖不使用(脂質を減らすというのではなく、ダイエットシュガーを使い、糖質を押さえたもの)」という製品も開発されています。味見してみましたが、いやはや大変美味しい。知らなければ単なる美味しいスイーツとしてまた食べたいと思える美味しさです。

 

↑Bootsの糖尿病サポートライン「Diabetic」。砂糖不使用を忘れさせる美味しさ。

…と書いていると、何だかイギリスはダイエット大国のようですが、先にも書いたようにイギリス人は体型についてかなり大らかな考え方を持っているせいもあり、健康上の理由で必死にやせなければならない人を除き「ダイエットに夢中」という人をあまり見かけません。

女性が数人集まった時、美味しいものの話しにはなっても「必ずダイエットの話になる」という感覚もありません。

でも「健康」「ヘルシーな食生活」というキーワードにはとても敏感です、オーガニックは大好きですし、食品現場(レストランや食品製造工場)のレギュレーションもとても厳しく、そういったことに関心ありありです。ですから、「ヘルシーフード」中の1カテゴリーが「ダイエット」なのかな、とこの国を見ていると思います。

以前アメリカ人に「アメリカにはものすごく太っているか痩せている人のどちらかしかいない」「全ての食べ物に普通版とダイエット版が存在する」という話を聞いたことがあります。

アメリカにいないので真偽のほどは定かではありませんが、そんな「キリキリ」感はこの国にはないように感じています。

「ダイエットサポート食品もたくさんあるし、ジムもたくさんあるし、チョイスはあるけれど全部あなた次第」と、個人の判断にゆだねられはしても、「痩せねば!」という社会的風潮は感じません。

年明けがダイエットの季節なのは日本もイギリスも同じです。暫く休んでいたジムに行き始め、手軽に買えるカロリーオフ食品でランチを済ませ、夜はなるべくアトキンス(ローカーボ)で頑張り、ひとまずデザートはやめてみる。

そして少し痩せたら徐々にダイエット熱も冷めてしまい、その後徐々にフェードアウト…。そんな話を毎年たくさん聞きます。

とはいえ「痩せたいなあ~」は万国共通。アトキンスが流行ったように、効果的でイギリス人に合うダイエット法や、「1日xx分○○を頑張れば痩せる」的なエクササイズがあれば、この国の人も飛び付くはずです。ただしアトキンスが持続的に人気なのは、この国の人の食体系がこのダイエットにトライしやすく出来ているから。つまり、苦しいダイエットよりやりやすいダイエットでないとどんなに効果的でも根付かないのですね。

ダイエットへの情熱が低いせいもありますが、まだまだこの分野においてイギリスは発展途上なマーケットだと思います。いろいろダイエットフードは出ていますが、スーパーによって品ぞろえもばらばらであまり一貫性がありません。ピンポイントで何か食べたいダイエットフードを買いに行くと、お目当てが見つけられない事がままあります。

和食が世界遺産に認定されたことはBBC等で紹介されましたが、イギリスでは特に大きな話題にはなっていません。しかし「和食=美味しくてヘルシー」のイメージは定着しており、「日本人は太らない」「相撲レスラーを除き、日本人で太った人を見たことがない」という話も本当に良く聞きます。

こんな話を聞くたびに、まだまだヘルシーフードの枠組みがかっちり固まっていないこの国に、もっと日本食を上手に紹介する方法、海外マーケットにさらに入り込む余地があるような気がしてなりません。

例えば豆腐の存在はみんな知っており、味もイギリス人に受け入れられています。最近はスーパーでもパック入りのものが買えますが、切ってサラダに混ぜる以外の調理法をイギリス人は知りませんし出来ません。

前回書いたエダマメも、大人気ですが茹でて食べる以外の使い道はまだ知られていません。

この辺をヒントに、2014年はイギリスにいながら日本の食についても考えてゆきたいなあと思っています。

何かアイデアをお持ちの方、「こんなことをリサーチしてみたい」という方がいらしたら、ぜひポテンシイまでご連絡下さい。

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さて私ごとですが、毎年クリスマスはロンドンで過ごし、年末年始は日本に帰国しております。クリスマス直前の今、日本一時帰国が楽しみで楽しみでなりません!

日本に帰国すると、改めて日本とイギリスの食文化の違いを痛感します。そこでビビッと感じたことや考えた事をまたロンドンに持ち帰り、皆さんにとって新鮮で面白い情報を提供出来るよう、来年も頑張りたいと思います。

今年始まったこの連載ですが、来年も読んで下さる方の顔を思い浮かべて丁寧に書いてゆきたいと思います。来年もどうぞよろしくお願いいたします!

I wish your Merry Christmas and Happy Lovely New Year 2014!
良いお年をお迎え下さい!

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