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Hanako in London

みなさん、こんにちは。
ハナコです。



いよいよクリスマスですね!

ハロウィンが終わると本格的にクリスマスシーズン突入です。連日浮かれたパーティ族を見かけます。なかなか楽しい光景です。


↑土曜日のパブ。プレ・クリスマスを祝う人々。


↑たくさんのサンタさんに会いました。パーティシーズン真っ只中です。

実はわたくし、今年は10年以上ぶり?に日本でクリスマスを迎えています。

ロンドンのクリスマスはもちろん大好きなのですが、久々の日本のクリスマスも本当に楽しい!コンビ二に行ってもスーパーマーケットに行っても美味しそうなもの、可愛いものにあふれています。町をちょっと歩くだけできょろきょろしすぎてなかなか前に進みません。

日本とイギリス、さまざまなクリスマス食品やグッズを見ていると、デザインや販売されているラインナップがいろいろ違うなあと感じます。クリスマスの祝い方、楽しみ方の違いで、国ごとにいろんな工夫がされているのだなあとしみじみ思います。

今回はイギリスのクリスマス&クリスマス時期の買い物事情のちょこっと解説と、この時期に販売されている定番のクリスマス関連食品やグッズを紹介したいと思います。

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クリスマスといえば日本では24日のクリスマスイブの方が盛り上がりますが、イギリスでは大切なのは25日のクリスマス当日です。24日は会社も午前中または14~15時まで営業していることが多く、まだまだ町は平日モードで動いています。

24日の夜から順次クリスマスへのカウントダウンが始まります。夜中までに公共交通機関が停止し、26日の午前中まで再開しません。24日の夜までに人々は急いで実家に大移動!日本の「年末里帰り」と同じです。



25日は町が静まり返り、中華街以外のお店は開いていません。誰もが家で家族と過ごす大切な日なのです。

この時期のイギリスのスーパーマーケットは本当に人で賑わっています。家族が一堂に会するのですから、ご馳走の準備・買出しのために人でごった返しています。以前は24日~26日(ボクシングディ=祝日)もスーパーマーケットがしまっていたので、この時期の買出しはもっと大変でした。今は24日、26日に通常より短縮されてはいるものの開店しているスーパーマーケットが多くなったので、ずっと楽になっています。

大きなチェーン系のスーパーマーケットでは、食品のみならず、プレゼント、パーティグッズなど、クリスマスにまつわる全てが購入できるよう、家電や衣類に至るまでさまざまなアイテムを取り揃えています。スーパーマーケットの売り上げが最も伸びるこの時期、食品をメインに値段がドン!と下がる商品が多いため、大量買いにはもってこいです。

クリスマスが家族の日なら、大晦日は友人同士が集まってパーティをする日。12月後半から元旦までのパーティムードの時期をイギリスでは「フェスティバルシーズン」と呼びますが、連日の食事会、飲み会に備え、保存のきくワインやお菓子、チーズ、燻製肉など買い込む人が多く見られます。



<クリスマスケーキ>
生クリームたっぷりのケーキ、ブッシュドノエルなど、日本における定番クリスマスケーキとまったく違うのがイギリスのクリスマスケーキです。

イギリスの伝統的なケーキはドライフルーツとナッツ、そしてラム酒などのお酒がたっぷり入った焼き菓子「クリスマスプディング」です。



おわんのような形のプディング型で焼かれるので、定番はこの形です。

これを家で手作りするのは大変なので、一般的にクリスマス・プディングは「買ってくるもの」ですが、パッケージは↓箱に入っているもの


↓ケーキそのものがラッピングされているか、耐熱容器に入った状態で販売されるおわん形


のどちらかです。

クリスマスプディングの包装は毎年そんなに変化を感じないのですが、イタリア伝統のクリスマス用菓子パン「パネトーネ」は、イギリスでも可愛いパッケージが続々登場しています。



このパネトーネ、イギリスではカフェなどで一年中販売されています。しかし近年クリスマスにパネトーネを贈りあう風習がイギリスにも徐々に根付いてきており、パッケージも缶のもの、紙箱のもの、手のひらサイズの小さなものなど、多様になってきました。


↑最も一般的な箱入り。箱のてっぺんに持ち手用のリボンがついています。


↑高級感のある帽子ケース型の箱。


↑最近人気の缶入り。ちょっと高級なものは缶入りが多いです。このまま保存できるので便利。


↑クラシックな缶は特に人気です。



紙で包むタイプもリボンやラッピングのアレンジでとても可愛くなります。





<ラッピンググッズ>

イギリスではプレゼントのラッピングは自分でするもの。大量のプレゼントに備え、ラッピングペーパーも皆さん大量買いして家で包みまくります。



今年は赤を基調にしたクラシックなデザインと、茶色を基調とした模様なし(もしくは最小限に抑えた)の紙がトレンドです。シンプルなペーパーにはリボンや最近流行のタグをつけて可愛くアレンジします。




↑こんな、セーターのような模様が今年の人気です。


↑シンプルなブラウンペーパーも売れています。リボンやタグのアレンジで魅せるのが今年流です。

例えば↓




シンプルなラッピングペーパーはアクセントの色をどうつけるか、でセンスが問われますね。

また、ここ数年のトレンドで、レースやシフォンで出来た薄い布製のバッグに包むタイプの包装も増えてきました。アクセサリーやハンカチなどの小さなプレゼントを包むのに最適です。



紙や布で包んだら、次に必要なのは手渡し用の紙の手提げです。紙の手提げはスーパーマーケットでも販売されていますが、なかなか良いお値段。安くて1ポンド(約190円)、デザインがよいものだと2ポンド(約380円)します。






↑こちらはボトル用の紙袋。お酒売り場の近くに必ず売っています。

ラッピングペーパーにリボンとタグをつけて、手提げ袋に入れる…をフルセットで行うと、安いプレゼント本体より高くついてしまうこともしばしばです。この辺は誰にとっても頭の痛いところなので、紙袋は皆さん、なるべくブティックなどで買い物したときにもらったものを取っておいて使いまわしする、という感覚は日本もイギリスも同じです。

でも日本よりマメさに劣るイギリス人なので、高い紙手提げを大量買いしている姿をよく見掛けます。

<エコバッグ>
以前この連載でも話題にしたように、今年10月から大手スーパーマーケットではレジ袋が有料となりました。

これに伴い、エコバッグはこれまで以上に市民の必需品になったため、素敵なデザインのエコバッグがこれまで以上に販売されています。

シーズンごとに異なるデザインのものが登場するので、私にとってはスーパーマーケットに行くちょっとした楽しみになっています。大量買いするこの時期、買ったものを入れる袋は必要です。クリスマスにちなんだデザインものをはじめ、今期もなかなか可愛いものが登場しています。


↑わたくしの今年のイチオシのクリスマス・エコバッグ。Whole Foods Marketで販売。

イギリス最大手スーパーマーケットTescoがシーズンごとに発売している、オーラ・カイリーデザインのエコバッグも健在です。今年の冬のモチーフは下記2点です。





高級食材を扱うことで知られるスーパーマーケットWaitroseの今期のモチーフはこの2つですが、特に右のてんとう虫柄が人気です。各店舗で売り切れ続出です。



<パーティクラッカー>
日本では見かけない筒状のもの。最初見たときはこれがなんだか分かりませんでした。



日本でパーティの時の景気づけに使うクラッカーは手のひらサイズで、パーンと威勢よく音がして細いリボンが飛び出すもの↓こちらのようなタイプが定番ですよね。



イギリスのものはもう少し大きく、小型の缶コーヒーぐらいの筒型です。両端を引っ張ると中身が飛び出してくる方式になっています。



パーティのときはこんな風に↓お皿の上に配置されていることが多く、パーティの始まりの景気づけに使われます。



中身は紙で出来た王冠とちょっとしたフィギュアが定番で、この王冠をかぶってその後のパーティを楽しみます。



値段は6~12個入りで1300円程度(イギリスでは7ポンド程度。現地金銭感覚としては700円です)が基本ですが、近年はさまざまなラグジュアリー・クラッカーが登場しています。中に大人が満足できるプレゼントが入っているものです。

「筒型」が定型なこともあり、チューブ式のクリームや口紅などが入りやすいからなのか、この分野には化粧品メーカーの参戦が目立ちます。


↑化粧品ブランド「クラランス」が出しているクラッカー。化粧品、クリームなどが入っています。


↑ロジェ・ガレのクリーム入り。四角い箱に入っているタイプのものはもはやクラッカーのように引っ張ってポンッと中を出すのではないのですが、サイズも形もパーティのテーブルでクラッカーと同じように置けるようになっています。


↑ジョー・マローンのボティ&ハンドウォッシュ、コロン、クリームのセット。ほしいっ!

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まだまだ紹介したいものが多々ありますが、来年機会があったらまた違う角度でご紹介したいです。

わたくしごとですが、今年はクリスマスだけでなく年始も日本で過ごします。日本のクリスマスケーキ(生クリームふわふわのケーキ!)、おせちを堪能し、日本の冬の味覚も食べつくしたい…ぐらいの「食べる気満々」で日々食と向かい合う幸せな毎日です。

どのお店に行ってもサービス満点、安くて美味しいものがあふれている日本ですが、日本にいるからこそ見えるイギリスの長所もあるので、そんな気づいたこと書き留めてこのコラムに生かしたいと思います。

本年も読んでくださってありがとうございました!皆様が楽しい年末年始を過ごされるよう、ちょっと寒い土地からお祈りしております。
Merry Christmas & Happy News Year!
よいお年を~!

Ciao~サレルノのKayoです!

私の故郷の仙台は、既に初雪が降ったそうですが、他の地域も寒くなってきていますか?サレルノは、残暑からいきなり冬になってしまいました…が雪はまだまだで、昼間は暖かいです。

さて、またまた始まりました、サレルノのライトアップ!



サレルノのライトアップの装飾は、全て “再生プラスチック”で出来ています。「エコ」をアピールしたいようでもありますが、地元の人々に言わせれば、電気を無駄遣いして住民の電気代は毎年上がるし、観光客は手弁当で来るので、経済効果もたいして無いんじゃ・・とぼやきも聞こえてきます。どこかの地域でも耳にしそうな話かもしれませんね・・(笑)


さて、今年のライトアップ、オープニングにはファイナルファンタジーのキャラクターや、おとぎ話の中に出てくるキャラクターなどが街の中央公園、Villa Comunaleに集まっていて大変な盛り上がりを見せています。ちなみに、ファイナルファンタジーを知らない私は、「日本のキャラクターでしょ?」と聞かれてもピンと来なかったのですが、集まった子供たちやコスプレ好きの大人たちは楽しそうに記念撮影していました!










ちなみにこの時期のサレルノは、年々人の集まり方が凄くなっていて、何十台もの観光バスが乗り入れます。今年は週末だけでなく、週の頭から人・人・人…普通に歩くのも困難なので、サレルノ人たちは観光客が通らない裏道を通る程…。





このライトアップは1月末迄続きます!冬のサレルノも楽しいですよ~


過去のライトアップの記事はこちら
2014年
2013年



皆さん良いお年を~

サレルノにご関心をおよせくださいました方は
ポテンシィまでぜひご連絡くださいっ

Kayoでしたっ Ciao Ciao!!



みなさまこんにちは。
ロンドンのハナコです。



ロンドンに突然冬が来ました。

今年は記録的暖秋で、なんだか生ぬるいわ…と思っていましたが、さすがイギリス。やるときはやります。

冬が来たのは11月20日。この日にガツンと寒くなりました。
朝のBBCのニュースで、「みなさん、悪いニュースです。寒いです」と言っていて、笑ってしまいました。


↑11月22日日曜の朝7:30amごろの写真です。
やっと夜が明けて来た…という感じです。

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さて今回は昨今のカップケーキ人気inイギリスと、このカップケーキ人気に追従する?と言われ始めているドーナツについてお伝えします。

皆様、カップケーキはお好きですか?
日本でもカップケーキ、大人気だと思います。



つい最近、イギリスのカップケーキ・ショップ「ローラズ・カップケーキ」の日本第一号店が原宿にオープンしたと聞きました。

このカップケーキ人気はドラマ「セックス&ザ・シティ」による影響が言われているのでアメリカ発だと思いますが、イギリスでも大人気です。

以前からカップケーキそのものは存在していましたが、クリープトッピングやアイシングをしたものではなく、「焼いたまま」の状態ものがスーパーに売られているのを見る程度でした。



↑この状態のもののことです。

イギリスでは以前はカップケーキと言わず「フェアリーケーキ」と呼んでいました。今でもフェアリーケーキで通じますが、カップケーキの方が一般的な呼称になっています。

家でホイップクリームをトッピングして可愛くデコレートし、子どものバースティ・パーティなどで出されるもの、という立ち位置でした。


(c) food net work

しかし2009年ぐらいから色とりどりのトッピング&アイシング済みのカップケーキがイギリス中のベイカリー、パティスリー、カフェの定番になり、カップケーキ専門店も出現。すでにその存在と人気は定着しています。


Londonで最も有名なカップケーキ店の1つ「Hummingbird Bakery」
(c)Londoner Life Dot Com

デザイン力で勝負しているものから、素材にこだわった味で勝負のものまで様々ですが、高級なお店でもものすごく高額!ということはなく、専門店でも1個2ポンド(約380円)~4ポンド(約760円)程度です。日本円にしてしまうと高く感じますが、こちらでは物価が高く、1ポンドは日本の100円くらいの感覚で消費されるので、そんなに高額なものではありません。



カップケーキは「焼き菓子」、つまりBaking(ベーキング)によって作れらるものなので、カップケーキ専門店、パティスリー(ケーキ屋さん)、カフェだけでなくベイカリーでも販売されています。「ベイカリー」という言葉は日本語にすると「パン屋さん」なので、違和感がある方もいるかもしれません。「ベーキング」という言葉は幅広く、オーブンで焼くものは全て入っているのでパンもケーキもカップケーキも全て「ベーキング」によって作られます。ですのでこちらではケーキ屋さんとパン屋さんの境が日本ほどはっきりしておらず、「パティスリー」というとスイーツ専門な意味合いになりますが、「ベーカリー」ではパンもケーキもどちらも販売しています。



このイギリスにおけるカップケーキ人気は2009年ぐらいからの現象と言われております。急激に人気になりはじめてから数年間、様々な情報が新聞や雑誌で報道され、その人気ぶりが分析されました。こちらにいくつかご紹介します。(下記は全てイギリス国内での数字です。)



*2011年2月までの1年間で、カップケーキが4400万個消費された(家庭で作ったものではなく既製品の消費数)。(National Cupcake Week HPより)

*2012年6月までの1年間でカップケーキの売上が2360万ポンド(約44億8000万円)、これは2011年6月までの1年間から3%の上昇。しかし2010-2011年の1年間は20.8%上昇している。(Bakeryinfo.comより)

*2012年、個人経営系ベーカリーの売上が5%した。(Daily Mail紙より)

*2011年にイギリス内のベーカリーの数が17%増えた。(BBC HPより)

*2012年、イギリスでは1億1000万個のカップケーキが販売された。これはイギリスに住む人全員が2個づつ食べた計算になる。(Daily Mail紙より)

つまり2011年ぐらいまでにカップケーキ人気が安定し、2012年には横ばいになった模様です。安定してしまったがために、2012年以降は数字的な情報があまり出ていません。

またこのカップケーキ人気は「ホームベーキング」(家庭でオーブンを使ってお菓子やパンを焼く)ブームにも火を付けたと言われています。



*2011年と比較し、2012年はホームベーキングが27%上昇した。(Daily Mail紙より)

*2011年にはイギリス内の家庭でベーキングするための用品を売っているお店の数が50%増えた。(BBC HPより)

カップケーキはベーキングするお菓子の中でも比較的簡単で、まぜて焼くだけの「カップケーキミックス」も多種販売されています。どのスーパーマーケットでも手軽に手に入るのもポイントです。


↑カップケーキミックスシリーズ「Betty Crocker」。いろんな味があります。

この「ホームベーキング」人気に一役買っているのがテレビ番組の存在です。

2010年に始まった「Great British Bake Off」は一般人が参加するベーキングのコンテストです。何週にもわたる厳しい選抜を勝ち抜き、最後に1名が優勝します。今年も8月から10月まで放送され大人気。優勝者は翌日のたくさんの新聞紙面を飾り、いまやすっかり有名人です。

こんな番組オリジナルのカップケーキケースも販売されています。



すでに人気が安定期に入っている女王様的存在カップケーキですが、昨年から「カップケーキの次に来るのはドーナツ」と言われはじめています。

イギリス人はドーナツ大好きです。2003年にアメリカ系チェーン「クリスピー・クリーム」が上陸すると、瞬く間に人気に。そして昨年に1度は撤退したダンキン・ドーナツも復活しました。また、中にジャムの入ったシンプルなドーナツはスーパーマーケットの定番でもあり、安くてボリュームのあるおやつとして人気です。


↑スーパーマーケット「Sainsbury’s」のジャムドーナツ5個入り

しかし今回話題になっているドーナツは、こうしたチェーン店系のものとは少し違います。味、質、ボリューム、見た目、全てを兼ね備えた、本当に美味しい「グルメ・ドーナツ」です。





火付け役はロンドンのフード・マーケット「バラ・マーケット」でベイカリー・スクール「Bread Ahead」が出したストール(屋台)です。ここで売られる濃厚な味のドーナツが口コミで話題になり、現在はロンドン6か所にストールを出して販売されています。

こちらの1番人気はクリームキャラメル+塩ハニカム(塩がふってあるハチの巣)トッピングです。



甘くてトロッとしたキャラメルクリーム、そしてちょっと塩辛いハニカムの独特な歯触り。思わず笑みがこぼれる至福の1品です。

私の個人的お勧めはバニラです。このバニラクリームのクオリティが半端ない!のです。バニラビーンズたっぷり使って作っているとすぐに分かる香り高さ、そして濃厚なクリーム。濃いコーヒーと一緒に大事に大事に食べたい一品です。

値段は1個2.5ポンド(約475円)。クリスピー・クリームが12個詰め合わせセットで10.95ポンド(約2080円)で売っていることを考えたら多少割り高です。しかし本当にボリュームたっぷり、これ1個で日本人だったらランチ代わりになってしまう程なので、1ポンド100円感覚のイギリス人にとっては「これは買い!」の値段です。

そして今、このグルメ・ドーナツのブームが広がり、美味しいドーナツ屋さんが増えています。雑誌や新聞、オンラインでもどんどん紹介されるようになりました。

イブニング・スタンダード紙
デイリー・テレグラフ紙

このままカップケーキ人気を脅かす存在になるか?!今後に注目です。

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12月に入ってから誰かと会う機会があるとき、「もう年内はこの人に会えるのは今日が最後かな?」と思うと、クリスマスカードと小さなプレゼントを渡します。

でもプレゼントってすごく難しいですよね。

相手の趣味が分かっていればいいのですが、そうでないとせっかくあげても邪魔なだけ。日の目を見ることなく葬り去られてしまいます。

なので「この人の趣味が100%分かっている!」もしくは「すでに欲しいもの情報を入手済」でない限り、私はおいしそうな消えモノ(食べ物)を渡すことにしています。

イギリス人は甘いものが大好きなので、絶対安心なプレゼントです。

私と同じ考えの人は結構多いらしく、ここ数年はちょっと豪華なデコレーションのカップケーキをもらうことが多かったです。

今年はドーナツをプレゼントしてみようかな?
でもカップケーキは2-3日は美味しさが持ちますが、ドーナツは作ったその日に食べたいものですよね。人にプレゼントするにはちょっと悩みます。

ではまた来月お目に掛かります。
皆様、楽しいクリスマスを過ごして下さいね!

みなさまこんにちは。
ハナコです。



ハロウィンが終わり、オレンジと黒のディスプレーがまるで「引き潮」のように撤退したばかりのロンドンです。そして「さて待ってました!」とばかりに、いよいよクリスマスシーズンが到来しました。

とはいえ、ハロウィン用のお菓子や装飾と一緒に、10月からクリスマス関連の品々の販売は始まっています。クリスマスの定番ケーキ「ミンスパイ」、プラスチック製のツリー等が店頭に並び始める時期は年々早くなっているような気がします。


クリスマスの定番、ミンスパイ。

さて年末年始は日本人にとって長くお休みが取れる時期ですよね。この時期に旅行でイギリス/ロンドンにいらっしゃる方は多いと思います。

残念ながらクリスマス(特に25日は何もかもが閉館・閉店してます)は旅行者にとっては行くところに困る辛い日なのですが、最近はその辺も少しずつ変化してきております。24日は開いているお店も多くなり、12月26日から恒例の「冬の大バーゲン」が始まるのでクリスマス以降→年末年始のロンドンはなかなか楽しいのです。

旅行に行くとホテルで取る朝食はお国柄が出るものの1つであり、楽しみにしている方も多いと思います。イギリスといえばボリュームたっぷりの「イングリッシュ・ブレックファースト」が有名ですね。Potencyで連載を始めて今回で31回目の記事なのですが、そういえばまだこのイギリス名物の朝食について書いたことがありませんでした。


↑ベーコン、ソーセージ、卵等、盛りだくさんで知られる「イングリッシュ・ブレックファースト」

そこで今回は体も心も満腹間違いなし!英国名物『イングリッシュ・ブレックファースト』をご紹介いたします!

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「イギリスで美味しいのは朝食だけ」…という話を聞いたことはないですか?

これはイギリス人作家サマセット・モームの「イギリスで美味しい食事がしたければ、1日に3回朝食を取ればいい」という言葉から来たもの、と言われています。


↑サマセット・モーム(1874-1965)

このコラムを書かせていただくようになって以来、「イギリスにも美味しいものはたくさんある!」と言い続けておりますが、うーむ、モームの言葉が正しくない!とは言い切れないところがあるのも真実です。

きちんと探しさえすれば、この国には美味しいものがわんさかあります。特にロンドンのここ10数年の食の成長はめざましいものがあります。でも適当にお店に入ってしまうと、失敗することが多いのも事実です。

しかし「イングリッシュ・ブレックファースト」が失敗することはほとんどありません。絶対、間違いなく、ボリュームたっぷりの美味しい朝食がいただけます。



「イングリッシュ・ブレックファースト」のことをイギリスでは「フル・ブレックファースト(Full Breakfast=たっぷりの朝食)」とも呼びます。イギリスにはスコットランドもウェールズもあり、このボリュームたっぷりの朝食はイングランド(=イングリッシュ)に限ったものではありません。各地方により「定番」には微妙に違いはありますが、どの地方に行っても概ね同じような朝食を楽しむ事が出来ます。

<定番「イングリッシュ・ブレックファースト」とは?>

「これがなくては『イングリッシュ・ブレックファースト』とは呼べない」というような定義がかっちりあるわけではありません。しかし、定番は下記の品々です。「イングリッシュ・ブレックファースト」と呼ぶからにはこの中のいくつかがお皿にのっています。

*ベーコン:イギリスではスモークしていない塩漬け肉のバックベーコン(豚バラとロースの塊をスライスしたもの)をフライパンでソテーしたもの。



*卵:目玉焼き 又はスクランブルドエッグ



*ソーセージ:ひき肉にハーブや小麦粉を混ぜたイギリスのソーセージ。スモークしていないので柔らかい。フライパン又はオーブンでグリルしたもの。



*ベイクドビーンズ:トマト味の甘辛いソース(ケチャップを使用していることが多い)で煮込んだ白インゲン豆。



*グリルド・トマト:輪切りトマトをグリル又はソテーしたもの。



*グリルド・マッシュルーム:マッシュルームをグリル又はソテーしたもの。



*ブラック・プディング:豚の血が入った黒ソーセージ。



*ハッシュド・ブラウン:みじん切り又は細切りにしたポテトを小麦粉と混ぜてパンケーキ状に焼いたもの。



これらのフライ・アップと熱々の紅茶(ミルク入り)と一緒にいただくのが「イングリッシュ・ブレックファースト」です。
※フライ・アップ:Fry-Up、「イングリッシュ・ブレックファースト」の別名。何もかも油で焼いている(=フライ)のでつけられたネーミング。

「7種類のオプションから3種類を選んでオーダー」等、メニューの中からいくつかを選ぶタイプのお店が多いです。ブラック・プディングは好き嫌いがはっきりしている癖のある食材なので、どのお店にもあるわけはありません。

ちなみにイギリスのトーストは、日本の食パンを一回り小さく&薄くしたサイズです。昔ながらのお店ではトースト・スタンドに立ててサーブされます。



日本人に好みが分かれるのはベイクド・ビーンズです。甘じょっぱいトマト味の豆料理、日本人の味覚で特に美味しい!モノではない気がしますが、イギリス人は好きな人が多く、こんな風↓にして食べる人もいるほどです。


賛否両論…。私は好んでは食べません。

<「イングリッシュ・ブレックファースト」の歴史>

イギリスにおけるボリュームたっぷりの朝食の伝統は13世紀ごろまでさかのぼります。「ジェントリー(Gentry)」と呼ばれる、地方貴族層が、自分の館でお客様へのもてなしとして、自分の領地で取れた素材で美味しい朝食を提供していたのが始まりと言われています。

領主たちにとって朝食は自分の土地の豊かさをアピールするための材料の1つでした。客人に地産の美味しい素材でたっぷりの朝食を提供し、その後狩猟などの野外活動に出掛けていたそうです。

ビクトリア時代になると土地に依存してきた地方貴族階級層が没落し、代わりにビジネスで成功したお金持ちの中流・上流階級層が台頭しはじめます。大英帝国の世界制覇、そして産業革命の黎明期、新興リッチ族たちは「イングリッシュ・ブレックファースト」の伝統を受け継ぎ、習慣として根付づかせました。


「朝食を運ぶメイド」Albert Goodwin, 1873年 © Museum of London

当時豪華で美しい器やカトラリーを使った食事は彼らの豊かさを誇示するにはもってこいの素材であったため、お金持ち層の朝食にはこういった美しい磁器のお皿や銀器が使われ、洗練された食事として食卓を彩りました。


「波止場が見える部屋」、James Tissot

しかしここで大きな変化が。産業革命の時代、栄養&ボリュームたっぷりの朝食は、体を使って仕事をする労働者階級にこそ必要なものだったのです。仕事の前にお腹を満たすには最適とあり、「イングリッシュ・ブレックファースト」は広い層に愛される朝食となり、そして国民食として定着していきました。

<「イングリッシュ・ブレックファースト」の現在>

1950年代にはイギリスの一般家庭の朝食として食べられていた「イングリッシュ・ブレックファースト」ですが、その後、人々の生活スタイルの変化により、コーンフレークやヨーグルトと言った軽い朝食が浸透していきます。現在では家庭で日常的に調理して「イングリッシュ・ブレックファースト」を食べることはほとんどありません。

とはいえイギリス人にとって「イングリッシュ・ブレックファースト」は身近な存在であり、好物の1つです。地元民向けに朝早くから開店している食堂や、週末のブランチ用に「イングリッシュ・ブレックファースト」を提供しているカフェやパブはイギリス中にたくさんあります。用意する具材が多いため、現代人にとっては家で作るものではなく「外で食べるもの」になっているのです。



今でも日常的に「イングリッシュ・ブレックファースト」を食べているのは肉体労働に従事している人たちです。夜を徹して働いた後、又は朝早く出勤前に早朝から営業しているカフェに飛び込むのが日課の人たち。彼らにとって「イングリッシュ・ブレックファースト」は、エネルギーをチャージするための大事な食事です。舌が焼けるほど熱々の紅茶で重めの朝ごはんを流し込み、体を温めます。


おしゃれ度はゼロですが、質実剛健、地元に根差したカフェ。こういうタイプのお店で朝早くから「イングリッシュ・ブレックファースト」を提供しています。

週末に「イングリッシュ・ブレックファースト」を食べる人たちも多いのですが、これはどちらかというと平日は会社に通う人たちです。遅く起きた朝、週末版の分厚い新聞をお店で買ってからカフェに行き、ゆっくり新聞を読みながら朝ごはんを食べる。勤め人の至福のひと時です。(※イギリスでは一般家庭への新聞配達はありません。新聞はお店やスタンドで買うものです。)

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時代と共に、おもてなし料理から家庭料理、そして外食へと変容していった「イングリッシュ・ブレックファースト」。でも変わらないのは「イギリス人は『イングリッシュ・ブレックファースト』が大好き」という事実です。

イギリスにいらしたら、「イングリッシュ・ブレックファースト」をぜひ食べてみてください。ホテルやB&Bでは必ずと言っていいほど提供しています。特に凍えるほど寒い朝に食べる「イングリッシュ・ブレックファースト」は最高です。

…と書いている私が食べたくなってきました。次の週末はお腹を空かせて、近くの食堂に食べに行きたいと思います。

ではまた1か月後にお目に掛かります。
寒くなってきましたが、どうかご自愛ください。

参照:「The English Breakfast Society」サイト

大変ご無沙汰しています 。サレルノのKAYOです!



やっと涼しくなって来たサレルノでは、町最大のお祭り、「聖マタイの日」が、9月21日に行われました。



毎年この「聖マタイの日」に合わせて色々なイベントがある9月のサレルノですが、今年は町中から一番近いビーチ、サンタテレサの御披露目式(9月12日)もありました。2年以上かかって再整備されたビーチに対する町の人々の反応は様々・・。「きれいに整備された!」と喜ぶ人もいれば「総工費200万ユーロもかかっているとは思えない!」「子供や動物が遊べるスペースがない」等、期待外れだった人もいたようです。








さて、聖マタイはキリストの使途の一人という事で、サレルノの人だけではなく、キリスト教徒の間ではとても重要な聖人です。サレルノの大聖堂には、聖マタイのお墓があり、年中観光客がやって来ます。


「聖マタイの日」のメインイベントは、町中をねり歩く、日本でいうところのお神輿です。普段大聖堂に飾られている聖マタイの像が町の中に出る、唯一の日です。毎年違った飾り付けをされる聖マタイ像ですが、今年はヤシの木で飾り付けられていました。他の聖人5体の像がマタイ像の前に来るので、よく見ていないと間違う事も・・。







聖マタイ像の現在地を知らせる為のライブ放送があるくらい、皆がお神輿に注目します。
*以下はライブ中継の映像時の様子です。








今年はお神輿が通る道に住む、友人宅から悠々と見ることが出来ましたが、道に出て見ようとすると凄い人だかりで、なかなか思うように動けません。今年も、普段10分で帰れる道を1時間かけて帰宅した人から、大変だったと聞きました。



この聖マタイの日(9月21日)が近づくと、あちこちでミルツァ(脾臓)が販売されます。このミルツァは、通常サンドイッチのようにパンに挟んで食べられます。







サレルノに来て最初の年に味見しましたが、臭いがきつく、内蔵系が苦手な方にはお勧め出来ません。サレルノで育っていても苦手な人もいるようですが、大抵皆「この時期しか食べられないから」と言って美味しそうに食べています。内臓系がお好きな方は、来年のこの時期にぜひサレルノにいらして「ミルツァ」を味見してください~お待ちしていますっ!

ではまた! サレルノからKAYOでしたーっ ciao!


●イタリア・サレルノについての情報はこちらから♪
http://bestofsalerno.com/salerno.html


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わたしたち「ベストオブサレルノ」では、
南イタリア、サレルノ県のこだわり製品を紹介・販売しています。
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Mail:info(アッドマーク)bestofsalerno.com
HP:http://bestofsalerno.com/
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みなさまこんにちは、ハナコです。







この2週間ほどでどーんと寒くなったロンドンです。気温がぐんぐん下がり、陽も驚くほど短くなっています。



外に出る時私はまだまだジャケットを着ていますが、そろそろ限界です…。



イギリスの秋は短くあっという間に冬になりますが、イギリスで「寒くなったな~」と思う頃に出回る野菜の一つが「バターナッツ・スクワッシュ」です。イギリスでは楕円形のいわゆる「かぼちゃ」よりこのバターナッツかぼちゃの方が一般的。日本では「バターナッツ」または「バターナッツかぼちゃ」と言われ、近年大きなスーパーなどで見かけることが多くなったと聞いていますが、写真で見たりレシピを検索する限り日本ではイギリスより小ぶりなものが出回っている様子ですね。



こちらでは1個1.5kg~2kg弱ぐらいが平均的な重さです。



ずっしり重いです。となりの卵(大サイズ)と比べてみてください。



寒くなってくると甘味のある根菜が恋しくなるのは世界共通です。今回は日本でも(たぶん)ブレイク寸前??!のこのかぼちゃを使ったレシピをご紹介します!



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イギリスでは「スクワッシュ」と短縮形で呼ばれることも多いこのかぼちゃ、名前の通りバターやナッツ類のような濃厚な舌触りと甘さが特徴です。栄養価は高く、ビタミンA、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、マンガン、食物繊維が豊富。「かぼちゃ」ですが火を通しても日本の栗かぼちゃのような「ほくほく感」はないので、煮物には向きません。





2つに割るとこんな感じです。綺麗な黄色が美しい。



ほくほく感がない代わりに味は濃厚なのにみずみずしい軽さがあり、火を通しやすいので調理はこのバターナッツ・スクワッシュの方が簡単です。イギリスで最も一般的な食べ方はスープまたはオーブンを使ったロースト(オーブン焼き)です。すぐに食べられる調理済スープや調理用のカットされたバターナッツ・スクワッシュはスーパーの定番です。





どのスーパーでも必ずスープを売ってます。





スープ調理用のカットしたバターナッツ・スクワッシュと玉ねぎのパック。





ローストにもスープにも使える、大き目のサイコロ型にカットしたバターナッツ・スクワッシュ。



バターナッツ・スクワッシュのローストはもちろんそのまま食べても美味しいだけでなく、肉料理の添え物として、小さく切ってサラダや炒め物にと様々な用途で使えます。1度ローストしておくと、冷蔵庫で数日持つので便利ですよ。



日本でオーブンを使ったことがほとんどなかったワタクシ、オーブンが魔法の調理器具なことを知ったのはごくごく最近のことです。肉も野菜も魚も、油を掛けてオーブンでローストすれば絶対に美味しくなるのですから不思議です。



焼く・炒める・煮る・蒸すに比べて調理に時間はかかりますが、オーブンに入れてさえしまえばその時間に他の事が出来るので便利…という嬉しいおまけもついてきます。このバターナッツ・スクワッシュもオーブンで火を通すだけでより甘味を増して美味しくなります。



<バターナッツ・スクワッシュのロースト>



材料:

バターナッツ・スクワッシュ 半分(800~900g)

塩 ひとつまみ

コショウ 少々

にんにくみじん切り 1~2片(お好みで)

ローズマリー 1枝分(バラバラにしておく)

オリーブオイル 大さじ3



作り方:

1)バターナッツ・スクワッシュの皮をむき、日本の「かぼちゃの煮物」にする程度のサイズに切る



2)材料全てをボウルに入れてまぜ、調味料が全てバターナッツ・スクワッシュにコーティングされるようにする







3)2)をオーブン用トレイに並べ、200℃に温めておいたオーブンに入れて20~30分ローストする



4)表面に焦げ目がついてきたら竹串などで火が通っているかを確認して出来上がり







ローズマリーの香りとオリーブオイルとの相性も抜群。軽さも加わって、味見と称してついついつまみ食いしてしまうのですが、今日はぐっと我慢して、半分はこのままで食べ、半分はグラタン風にしてみました。



こちらもご紹介するのが申し訳ないほど簡単です。ローストしたカボチャの上にミートソースを敷いて生クリームを掛け、上にチーズを乗せてオーブンで10分程焼いただけです。







ミートソースの代わりにベーコンを敷き、その上にチーズを掛けて焼くのもお勧めです。ベーコンのコクと油がバターナッツ・スクワッシュに染みてこっくりとした美味しさが楽しめます。ワインにもビールにも合う一品ですのでぜひお試しください。



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日本の天候のニュースを毎日必ずチェックしていますが、猛暑の後の大雨や台風、そして地震…と、いつも本当に心配です。特にこの9月は私の実家のある町が洪水に見舞われました。実家にもあと数センチで床上浸水になるところまで水が押し寄せ、近所や知り合いの家は床上浸水して大変だったと聞きました。



実は異常気象はこちらも同じで、9月に入ってから毎日毎日雨が続いています。イギリスは雨が多い土地ではありますが梅雨はありません。毎日これだけ雨が続くのは10年以上のイギリス生活でこれまでになかったことで、やはりどこか何かがおかしいのでは?と感じてしまいます。



美しい紅葉と穏やかな天候が楽しめ、食べ物が美味しい日本の秋が大好きです。皆さんが楽しい秋を過ごせるよう、遠くからですがお祈りしています。



ではまた来月お目に掛かります!

皆さま、こんにちは。
ロンドンのハナコです。



8月末の現在、いままでのところ「30度超え」の日が数日連続して以上続いたのは3回程。イギリス的には「標準」の涼しい夏が継続中です。

とはいえ日本よりずっと陽は長く、蒸し暑い日も多いこの時期。天気の良い日は「ほぼ下戸」のワタクシでも庭付きのパブに行き、夕涼み(週末は昼飲み)しながらの一杯が嬉しくなります。


↑本日は夕方から晴れました。この明るさで19時半ぐらい。西日が眩しいです。

そんな「ビールの季節」に相応しいイベントに行ってまいりました。昨年に続き2年連続の参加、英国最大のビール・フェスティバル「Great British Beer Festival 2015」です。



毎年8月に行われるこのビールフェスティバルは、5日間で5万人以上を動員する夏の大イベントです。本物のエールを世の中に浸透させるために活動している団体「CAMRA(The Campaign for Real Ale)」が主催、イギリス中の醸造所から900種類以上のビールが集結しました。(「エール」については2014年3月の記事をご参照下さい)


↑ビールをサーブするおじさんたちは、皆さんボランティアです。

「本物のエール」の普及を目的とするCAMRA主催なだけあって、特にエールの品揃えが素晴らしい!イベントのですが、今回のワタクシのお目当ては「ペリー」です。

「ペリー??何ですか、それ?」

という声が聞こえてきますが、今回はその「ペリー」について取り上げてみようと思います。

<ペリーとは?>

ペリー(Perry)とは洋梨「Pear」でつくるお酒です。2014年3月の記事

「ここで少しビールのおさらいです。イギリスで「ビール」を指す場合、1)ラガー2)黒ビール(ギネス等)3)エール4)サイダー(=シードル。リンゴで作った甘いお酒)の4種類を指します。」

と書きましたが、近年ここに「ペリー」が入るようになりました。


↑ドラフトのペリー。梨で出来ているお酒ですので、色は淡い黄色です。

この記事を書いた時に、「日本ではワインのようなイメージのあるサイダー(シードル)が、イギリスだとビールのカテゴリーなの?」と驚かれました。そうなのです、サイダーはビールの仲間です。そしてペリーもサイダーとほぼ同じ製法で作られるので、ビールの仲間として扱われています。

17世紀・チューダー朝のイングランドではすでにその製法が確立されいたと言われるペリー。醸造用の梨は通常わたしたちが食べている食用の「洋梨」とは種類が違います。「Blakeney Red」を代表とする、タンニン酸が多く含まれた酸味の強い梨が使われ、この専用種の産地であるグロスターシャー、ハートフォードシャー、ウスターシャー、そしてウェールズ南部の一部の地方がペリー醸造が盛んな場所として知られています。


↑Blakeney Red種の梨

しかし20世紀に入り、ペリー醸造は下火になりました。梨は木を植えてから実を収穫できるようになるまで数年が掛かり、また収穫した梨をすぐにペリー作りに使えるのではなく、甘みが増すまで待つ必要があるなど手間が掛かります。加え1970年代~80年代に流行した火傷病が多くの果樹園を襲い、ペリーの衰退に拍車をかけたと言われています。

<ペリー再来!>

そんな1度は忘れられかけたペリーですが、ここ数年人気が高まっています。2000年初頭にサイダーブランドの大手「Magners」の先導によりサイダーのブームが起こりました。このブームにより、「サイダーの次に来るものは?」ということで、原料は違えどほぼ同じ製法で作られているペリーに注目が集まったことがきっかけと言われています。


↑イギリスで最も有名なサイダー・ブランド「Magners」

クラフトビア(地ビール)ブームが定着した感のあるイギリス、特にロンドンでは、小さな醸造所から巨大メーカー製のものまで本当に多くの種類のビールをパブやスーパーで手軽に楽しめるようになりました。ラガーやエール、サイダーに比べるとペリーの種類はまだまだ少ないのですが、品ぞろえの良い酒屋さんやスーパーでは常時数種類のペリーが置かれています。


↑Blakeney Redで作られたペリー「Gwatkin」。

<美味しすぎるのでご注意!>

さて冒頭で「ほぼ下戸」と書いた私がビールフェアに参上し、嬉々としてペリーについて語っているのはペリーが本当に美味しいからなのです。

ビールもワインも味や香りは大好きなのですが、何しろお酒に弱くて半パイント(1パイントは568ml、半パイントはその半分の284ml)で一晩持ってしまう…というワタクシです。でもペリーは通常のアルコールの倍以上飲めてしまう、という本当に危険な飲み物です。



まず飲み口が軽いのです。リンゴで作られたサイダーは甘いのですが酸味もきつく感じます(それが美味しさの1つではあるのですが)。しかしペリーはサイダーより酸味がずっと低く、梨独特のふわっと優しく、まろやかな甘さが楽しめます。

ドライなものからスウィートなものまで多種ありますが、甘さもべたべたしていなくて、梨のほのかな甘味をそのままお酒にしたようなすっきり感があります。



アルコール度数は決して低くありません。4~8%としっかりあるのですが、本当に飲みやすいためどんどん飲めてしまいます。リキュールやカクテルほど強くなく、でもワインよりは甘いこのお酒。パブ定番のフライドポテトやオリーブ等の塩辛いおつまみと一緒に飲んで+食べてを繰り返すと、下戸なはずの私が驚くほどたくさん飲めてしまいます。

<「ペリー」 VS 「ペア・サイダー」を巡る論争>

近年のペリーの隆盛を語るとき、よく引用される話があります。1995年にイギリスを代表する野外ロックフェス「グラストンベリー・フェスティバル」で、サイダー・ブランドの「Brothers」が初めてペリーを販売したところ、ペリーが何のお酒なのか誰も分からなかったのです。スタッフが「梨で作ったサイダーのようなもの」と説明すると、フェス終了時には「ペア・サイダー(Pear cider)」という名前で呼ばれるようになった、という話です。


↑Brothersのペア・サイダー。フェスティバル販売用。

その後2005年にBrothersは正式に「ペア・サイダー」として商品を発売しました。すでに定着したりんごの「サイダー」との類似性、そしてはっきり「梨(ペア)」と表記することで消費者に分かりやすく「これが何なのか?」を提示することが出来るネーミングだったため、多くのブランドが「ペア・サイダー」という名前を採用し、商品を発売するようになりました。
(参照:BBC News 「From perry to pear cider 」)

この「ペア・サイダー」というネーミングによりペリー及びペア・サイダーの存在はより知られるようになっていったのですが、そこで問題が発生!します。「ペリーとペア・サイダーは同じなのか?」問題です。

前著の「CAMRA」はペリーは「ペリー製造用の専門種の梨(通常の食用梨とは異なる)で作られたものと定義づけしています。一方でペア・サイダーは食用種の梨や梨の濃縮還元果汁も使用して作られています。


↑高級スーパー「Waitrose」で販売されているペリー。こちらは「ペリー」という名前を採用。


↑英国最大手スーパー「Tesco」が販売している缶入り。こちらは「Pear Cider」。缶入りはまだ珍しいです。

CAMRA的には「ペリーとペア・サイダーは異なるもの」なのですが、サイダー製造者協会(National Association of Cider Makers)は「梨の果汁を25%以上使用すること」という定義の元に、「ペリーとペア・サイダーは「互換性のあるもの」と呼び、つまり同じものであるとしています。


↑2つの名前を折衷したような「Perry’s Cider」。

この辺のバトル、終わりがないようにも見えますが、バトルが盛り上がればそれだけペリーへのこだわり派も増え、種類も増えていくような気がします。興味津々で見守っていきたいと思います。

今回のビア・フェスティバルではサイダーとペリーの専用ブースが用意され、常時人でいっぱい。ペリーがじわじわ盛り上がっていることを肌で感じました。


↑サイダーとペリーの専用コーナー。CAMRA主催のビアフェスなので、こちらは「ペリー」という名称にこだわっています。

まだ一般的にはドラフトではなくて瓶のペリーが主流ですが、ドラフトのペリーを提供しているパブも増えてきています。イギリスに来る機会がありましたらぜひペリーを試してみて下さい。

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日本は暑さがまだまだ厳しいと思います。どうかご自愛ください。
こちらは9月半ばすぎにはもうジャケットなしでは出かけられないぐらいに気温が下がるはずです。まだまだ気分は夏ですが、あっという間にタートルネックの季節がやってきます。

ではまた来月お目に掛かります!

皆さまこんにちは、ロンドンのハナコです。



7月に入ってから30度を超える真夏日も数日あり、お天気の日も多く、そこそこ「夏らしい夏」を迎えているロンドンです。


↑ロンドンには珍しい、雲ひとつない青空。この日は32℃、暑かった!

ロンドンの7月の平均気温は23.4℃(MET Office、1981-2010年調べ)だそうで、日本に比べたら恐ろしいほどの涼しさです。でも一般家庭にクーラーがないことを考えると、このぐらいの温度でも室内はまあまあ「蒸し暑い」と感じ、この時期冷たい食べ物が飛ぶように売れています。

真夏日はアイスクリームがあっという間に完売!そしてお天気の良い日は、スーパーの冷蔵棚に陳列されているデザートが次々なくなっていきます。


↑小さなマシュマロが入っているムース。

毎年美味しく可愛く見せる工夫&改良がされているデザートですが、特にM&S(マークス&スペンサー)は優秀です。毎年、「おおっ!」と思わせる可愛いデザートを開発しています。


↑丸い色付きメレンゲがコロンと入った「イートン・メス」(「イートン・メス」についてはコチラをご参照下さい)。

さて今回ご紹介するのは、「トライフル」というイギリスの夏のスイーツです。

「トライフル(Trifle)」とは?
スポンジケーキ、クリーム、フルーツ、ゼリーなどを使って作るデザートの事。各素材を層に重ねるのが特徴。スポンジを湿らすためにポートワインやマデラ酒を使って風味づけすることも多い。



イギリスでは16世紀ごろから存在していたスイーツのようです。クリームはカスタードクリームやホイップクリームが定番ですが、現在はクロテッドクリームやサワークリームなど様々なアレンジがされています。

クロテッドクリームは、スコーンに塗って食べることで知られているクリームです。



「クロテッドクリーム(Clotted cream)」とは?:
「凝固したクリーム」の名の通り、脂肪分の高い牛乳を煮詰め、固まった部分で作られるクリーム。脂肪分は60%程度。



日本でも、最近は大型スーパーやデパート、ネット通販で購入可能です。


↑イギリス人はトライフルが大好きで、この大きさを一人で食べてしまう人も多いのです!
(手の大きさと比べてみてください。小さなボウル1杯分ぐらいあります!)

フルーツ、クリーム、スポンジ…どんな風に食べても絶対美味しい組み合わせなので、作り方…という程でもないのですが、「買って」「切って」「のせるだけ」で絶対美味しいトライフルをご紹介いたします。

材料(小さな容器に4つ分):
ラズベリー 300g
クロテッドクリーム 1カップ
市販のスポンジケーキ (お好みの量でOKですが、200g程度を目安にしてみてください)
グラニュー糖 25g
粉砂糖(お好みで)

<作り方>
1) ラズベリー150gにグラニュー糖をまぶしておく(お好みで少しつぶしてもOK)
2) スポンジをサイコロ状に切って器に敷き、1)のラズベリーとクリームを順番に重ねる。
3) 最上層に砂糖を掛けていないラズベリーを飾って出来上がり。粉砂糖を上からふるとさらに可愛くなります。



クロテッドクリーム(濃厚)とラズベリー(酸味)のコンビネーションが嬉しいスイーツです。すぐに食べても美味しいのですが、暫く冷蔵庫で冷やし、ラズベリーとクリームがスポンジにしっとり馴染むとまた別の美味しさが生まれます。

ラズベリーをイチゴに変えても美味しいですし、クロテッドクリームが手に入らない場合はサワークリームでも美味しいです。サワークリームの場合、甘党の方は、果物にまぶしておく砂糖を少し多めにして甘みを足すと良いかもしれません。

料理と言うにはお恥ずかしい一品ですが、失敗なしの絶対美味しいスイーツなのでぜひ試していただけると嬉しいです。

まだもうしばらくは夏気分が味わえそう?なイギリスですが、真夏日の度に「これが最後の夏日かな・・・」と思います。朝晩はカーディガンが必要なぐらいの涼しさです。

夏が苦手なワタクシですが、あっという間に冬に突入する前に、もう少し夏らしい冷たくて美味しい食べ物を楽しんでおこうと思います。

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涼しい夏の事ばかり書いていますが、日本は今年も厳しい夏だと思います。日本の台風、そして猛暑のニュースを心配しながらチェックしています。どうかご自愛ください。そして楽しい夏をお過ごしくださいませ!

また1か月後にお目に掛かります!

皆さま、こんにちは。



6月になって、毎日20度前後とやっとやっと暖かいロンドンです。暖かくなると同時に本格化するのが「花粉症」。日本に遅れること3カ月、やっと(?)花粉症シーズンも到来しました。

かくいうワタクシも先週からクシュクシュ・ムズムズ。実は小学4年生からずっと花粉症と共に生きてきました。イギリスに来たことで「治るかな??」と期待したのですが、ワタクシの中のアルゲンが大人しくしててくれればいいものを律儀に仕事をしてしまい、イギリスに来た最初の春から毎年欠かさず発症しております(迷惑です…笑)。こちらは90%が芝花粉が原因だそうで、公園に行くときは「絶対薬持参」で臨んでます。暖かくてかゆい季節はもうしばらく続きます…。


↑公園を歩くたびにムズムズ、クシュクシュしています。

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花粉症の話題から入りましたが、今回は「糖尿病関連食品 in UK」についてです。

糖尿病には1型と2型があり、患者の90%以上が2型です(1型と2型については→コチラを参照下さい)。私の父(日本在住70代)は30年来の糖尿病(2型)です。本人&母が食事療法を頑張っている姿を見てきましたが、数年前にわたくしと同世代の友人(日本)も同じ2型を発症し、彼女の物凄いリサーチ力による様々情報が私の耳に入るようになりました。

友人のブログ「どうも、わたしです。」 – 糖尿病患者用レシピがたくさん載っています。

これをきっかけにイギリスの糖尿病食にまつわる環境・状況が気になり始めたのですが、日本と同じこと、違うことが見えてきたので、今回「食」を中心に糖尿病周りをまとめてみようと思います。

<糖尿病患者の割合&医療環境>

日本同様イギリスでも糖尿病は大きな社会問題になっていますが、調べてみると糖尿病有病者の割合は
日本:7.6%
イギリス:5.38%
フランス:7.17%
イタリア:7.71%
アメリカ:11.39%
中国:9.32%
世界全体:8.33%
(「IDF DIABETES ATLAS」より引用)

と、イギリスは意外にも?世界平均以下、日本より少ない割合でした。意外?と感じたのは、ふくよかな体型の人やいわゆる「ビール腹」率は日本より断然高い印象があるからです。(注:糖尿病は生活習慣病の1つと言われていますが、肥満=糖尿病という意味ではありません。)

英国は、基本的に医療は無料です(薬は一部自己負担)。予防のために定期的に検査をすることを推奨されている病気は多々あるのですが、糖尿病チェック(HbA1c検査、血中脂質検査、腎臓機能検査を含む)はその1つです。そして一度糖尿病患者と診断されると病院での定期検査だけでなく、自宅用の血糖値測定器キット(測定器、穿刺器、穿刺針、試験紙-この4点セットがないと自宅で血糖値測定は出来ません)が無料で支給してもらえます。穿刺針、試験紙は半年分づつ永遠に支給されるのです。


↑血を試験紙に付けて測定します。

これは日本にはないサービスです。測定器用の使い捨て試験紙と針は1回の測定で、通常100 円以上のコストが掛かります。毎食前・食後測定している人は1日6回(就寝前も加えて7回の場合も)、慣れてくると1日1回~3回の測定が勧められるそうですが、患者にとっては負担です。(インスリン注射をしている人のみ、1日1回~4回の測定回数を決めて、血糖値測定器の購入代金や測定の時に必要な消耗品≪穿刺器、穿刺針、試験紙、消毒綿≫などの費用が保険の適用になります)在英邦人で糖尿病患者の人が「この無料サービスを知った時に驚いた!」と言っているのもうなづけます。

イギリスの医療システムについては→コチラ(在英日本大使館サイト)をご参照ください。

<糖尿病の食事療法の傾向>

これまでは「①カロリー制限による食事療法」が主流でしたが、近年「②糖質制限(ローカーボ)による食事療法」も広く認知・実践されている、という状況は日本もイギリスもほぼ同じです。イギリスでは2003~2004年頃にローカーボ・ダイエット「アトキンス・ダイエット」が大流行しました。流行の理由はイギリス人の食生活に適応しやすかったことがあげられますが、この経験から糖質制限食は既にイギリス人にはなじみ深く、「②糖質制限(ローカーボ)による食事療法」が受け入れやすい土壌となっています。

アトキンス・ダイエットついては→コチラをご参照ください。

注:下記に値段表示をしているものがありますが、6月24日現在1ポンドは195.35円(シティバンク)です。しかし、1ポンドは100円の感覚でイギリスでは使われています。

<糖尿病患者サポート食品 in the UK>

イギリスで「糖尿病患者サポート食品」を指すとき、「①カロリー制限による食事療法向けの食品」、「②糖質制限(ローカーボ)による食事療法」向けの食品、そして両をカバーするもの(低糖・無糖甘味料など)があげられます。あまり料理が得意でないと言われているイギリス人らしく、テイクアウト食品、レトルト食品、調理済でそのまま食べられるものが人気ですが、レシピ本なども多々出ています。

*低糖・無糖の人工甘味料 – カフェで無料提供

スーパーマーケットの「塩・砂糖」コーナーに行くと、低糖・無糖甘味料(ダイエット甘味料)は必ずおいてあります。値段も安く、携帯用小袋タイプ、粒タイプ(プラスチック容器入りで飲み物等に1粒ずつ溶かす)、家庭用タイプがあるところも日本と同じです。

しかしこういった人工甘味料の存在は日本より身近なのでは?と感じるのは、カフェに行った時です。スターバックス等の大手コーヒーチェーンでは必ず砂糖、黒砂糖のとなりに低糖・無糖の人工甘味料が置かれているからです。もちろん無料です。


↑ピンク色の小袋がダイエット甘味料。

展開されている甘味料ブランドは種類は日本とは異なります。現在イギリスで最も売れているといわれるブランドは下記3つです。


↑Canderel – アスパルテーム含有。


↑Splenda – サッカロース含有。


↑Sweetex – サッカリン含有。温かい飲み物に溶かす粒タイプ。

ちなみにわたくしは「Splenda」を愛用しています。スプーン1杯が砂糖1杯の甘さとほぼ同じなので、料理に使いやすく、甘さがツンツンしていなくて自然です。

低カロリーの飲み物もいろいろ出ています。上記のような人工甘味料が入ったダイエットコーク、砂糖不使用のジュース類はとても一般的です。


↑水で薄めて飲むタイプのジュース濃縮液。アスパルテームとサッカリンを使用。100mlあたり8kカロリー。

*カロリー制限による食事療法向けの食品

これは糖尿病患者用というよりは「ダイエット用」食品ですが、糖尿病の人たちにも人気です。各スーパーマーケットでは必ずカロリーオフの商品を用意しているので、市場に出回っている低カロリー食品は本当に多種多様です。ここでは「テイクアウト用軽食」と「レトルト食品」をご紹介いたします。

●低カロリーのテイクアウト軽食

残業しない代わりにランチは手早く…のイギリス人は、サンドウィッチと飲み物を自分のデスクで食べて昼食を終える人が多いので、カロリー制限を謳ったテイクアウト用ランチパッケージがいろいろ出ています。

こちらはイギリス最大手ドラッグストアチェーン「Boots」のダイエットライン「Shapers」。



低カロリーのサンドウィッチやスイーツ、油で揚げていないタイプのスナックのラインです。


↑チーズ&オニオン味のポテトチップス。さっぱり味で美味しいです。


↑ソルト&ビネガー味のスナック。


↑飲み物+スナック+メインのランチの3点セットを組み合わせて3.29ポンド(約640円)とお得です。

チェーン系のカフェでは、低カロリーマフィン「スキニー(=痩せた)・マフィン」が人気です。


↑これはCost Coffeeの「Veryベリー・スキニー・マフィン」美味しいです。ずっしり重いので軽い昼食になる一品です。

●温めるだけで立派な一品になるレトルト食品

イギリスで最も知名度のあるダイエット用のレトルト食品ブランドは「Weight Watchers」です。イギリス人がいかにも好みそうな食べ物のダイエット版を、豊富に取り揃えていることで知られています。

↑「チキンパイ」320kカロリー.。

↑カレーは国民食の1つです。「チキンキーマ・カレー」338kカロリー

この手の低カロリー・レトルト食品はそのスーパーマーケットでも扱っており、本当に様々な種類が出ています。こういったレトルト食品だけでダイエットしている人が多いのが予想できる充実度です。

最大大手スーパー「Tesco」が出している「Living Healthy」は、1食500kカロリー以下のレトルト食品シリーズです。

↑酢豚セット、435kカロリー。£2.50ポンド(約490円)。

↑同じく「Tesco」のスパゲッティボロネーゼ。440kカロリー。£2.50ポンド(約490円)。


↑大手スーパー「Asda」の1パック400kカロリーのシリーズ。ソーセージ&マッシュポテト、インドカレー、中華等、イギリス人が好きそうなメニューを揃えています。

他にも多数低カロリー系レトルト食品ブランドはありますが、スーパーマーケットで購入出来るものと、オンラインで頼むとデリバリーされるものとの2種類があります。



オンライン購入するとデリバリーされるレトルト食品ブランド「Diet Chef」。
まとめて購入すると、1日分のコストが下がります。

オンライン系の場合、その会社が開発しているダイエットプログラムに加入し、そのデータをもとに3食分デリバリーされるものと(全部温めるだけでよい場合と、材料が送られてくる場合の両方があります)、買いたいものだけチョイス出来る方式のものとがあるのは低カロリー食、ローカーボ食、どちらも共通です。

*糖質制限(ローカーボ)による食事療法

カロリー制限食に比べ、「ローカーボ食品」として販売されているものはまだ少ないのが実情です。とはいえ、数少ないながらも「ローカーボ」を謳うお菓子類やレトルト食品なども出てきています。

●「Atkins」ブランド
ローカーボ食品ブランドの最大手は「Atkins」です。アメリカのブランドですがイギリスでも大きく展開しています。大手スーパーやドラッグストアで広く扱われています。

主力商品はドリンク類とシリアルバーやチョコバー等、バータイプの軽食&スイーツです。


↑チョコレート&ココナッツ・バー


↑チョコレート・ブラウニー


↑ストロベリーヨーグルト・ドリンク

●ローカーボ・チョコレート

「ノー・チョコレート、ノー・ライフ!」というぐらい、イギリス人はチョコレートが大好きです。ですので砂糖不使用のチョコレートが充実しています。ただ、店頭で買えるものはまだ少なく、オンラインが主流ではあります。

ドラッグストア「Boots」で販売されている砂糖不使用のチョコレート。店頭で買えるのでとても便利です。値段は板チョコ1枚で£2(390円)程度なので、通常のチョコレートと変わりません。




↑キャラメルも常時販売されており、人気です。

べルギーの砂糖不使用チョコレートブランド「Cavalier」もオンラインで手に入ります。箱入りから板チョコまで種類豊富です。


↑箱入りチョコレート£7.99(約1560円)

●ローカーボのテイクアウト軽食

ローカーボを試そうとしている人たちが「ランチに何食べたらいいのか分からない!」と嘆いているのをよく聞きます。「パンやパスタ、ジャガイモ等の主食を食べない」「持ち帰りランチに人気なお寿司や中華等のアジア料理を避ける」ことでローカーボの食事はなりたちますが、勤務先や出先でのランチのチョイスが極端に限られてしまいます。

そこで登場するのがサラダとスープです。カロリー制限派にとってもローカーボ派にとっても、大きなサラダパックやスープが手軽に購入できるのは救いです。スーパーマーケットや軽食も出来るカフェで必ず売っています。特に夏はサラダが良く売れるので、種類も豊富です。


↑サンドウィッチと一緒に必ずサラダも売られています。


↑こんな感じのサラダパックが様々なランチ処で売られています。これはフェタチーズのサラダ。


↑スーパーマーケット「M&S」の豆サラダ。お腹がいっぱいになる!と人気です。

野菜をふんだんに使ったヘルシー志向のカフェチェーン「Leon」はとにかくサラダが豊富。その場で食べる事も持ち帰りも出来るので、オフィス街周辺には必ずあります。



サラダを含めたメニュー一覧 →コチラ


↑Leonの「オリジナル・スーパーフード・サラダ」

カフェチェーン「PRET」は毎日複数のスープを用意。週ごとにメニューが変わるので飽きません。




↑人気の「チキン、枝豆、ショウガのスープ」


↑カフェチェーン「Café Nero」の「オーガニック・サンドライトマト&バジルのスープ」と「チキンサラダ」。

ナッツ好きのイギリス人の需要もあり、カフェには必ずナッツの小袋が販売されています。アーモンドはローカーボ派にお勧めです。



●レトルト食品

低カロリー食品に比べ、ローカーボのレトルト食品はまだまだ少なく、店頭で手に入る者はあまりありません。ほとんどがオンラインでの通販です。

最近頑張っているのはこちらのサイトです。
「Carblife」
http://www.carblife.co.uk/

他社製品だけでなく、自社開発のローカーボ・レトルト食品をいろいろ扱っています。ディナー用のレトルト食品 全て一食£5.99(1170円)です。たとえば、


↑「ビーフブルギニョン」


↑「豚肉のマスタードソース」


↑「モロッコ風ミートボール」

一食1170円は高く感じますが、イギリスの貨幣価値では599円という感覚です。低カロリーのレトルト食品よりは若干高めですが、外食よりは安く、手間もかからないのでローカーボ派には人気です。

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イギリスと日本のカロリー制限とローカーボ食を見た時、「日本では当たり前、でもイギリスでは全く見かけない!」ものがあります。それは低カロリー、及び糖質オフのアルコール類です。カロリーオフビール、糖質オフビール、全く見かけません…。


↑いまだアンタッチャブルな存在、ビール。

ビール大好きイギリス人のこだわりなのか、まだ市場導入されていないだけなのか?興味深く、今後を見守りたいと思います。

日本の食に対する意識の高さに比べ、イギリスはまだまだな部分もありますが、どうしても食べたいチョコレート、簡単に買える&食べられるレトルト食品が充実しているのはイギリス人らしい結果だと思います。

カロリー制限の分野は相当洗練された品揃いになっていますが、ローカーボの方はまだまだの様子。今後、ローカーボの動きにも注目したいと思います。

==

さて冒頭に書いた糖尿病の父ですが、その後ダイエット以外の食事療法も取り入れ、血糖値、ヘモグロビン数値は格段によくなりました。しか糖尿病による合併症が現在眼に来ており、様々な問題を抱え病院通いの日々を送っています。もっと早くリサーチしていれば…と悔やまれます。

糖尿病の方、糖尿病予備軍の皆様が安心して食べられるものを今後もいろいろ探していこうと思います。

ではまた来月、お目に掛かります~!

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ポテンシィでは、ロンドンでのモニタリング及び市場調査を承っています。
ご関心があられる方(企業・団体)は、お気軽に当サイトまでご相談下さい。
メールアドレス:info@potency.jp

Ciao~ サレルノのKAYOです!

短い春が終わり、夏真っ只中のサレルノ県パリヌーロ(Palinuro)の近くにいます!





昨年記事に書きましたが、サレルノの人々が夏に好んで行く場所のひとつにチレントがあります。チレントは自然と美食で有名ですが、その中でもこれから人気が出そうな場所が、パリヌーロの「青の洞窟」!
今回はこの「青の洞窟」についてご紹介したいと思います!


イタリア・サレルノ県にある、パリヌーロという場所をご存じの方は、まだ日本にはあまりいらっしゃらないかもしれませんね。それもそのはず!…とても行きにくい所にあるのです(苦笑)
でも、この小さな町から出るボートで訪ねる青の洞窟は一見の価値があると思います!
まずは、アクセス。
パリヌーロまではサレルノ駅から電車で約1時間20分。ピショッタ、もしくはチェントラという駅で降ります。そこからパリヌーロの町までは、幻のバスに乗っていきます。幻のバス・・つまりは、滅多に来ないバスの事で、地元民もお勧め出来ないそうです。汗。
なので、お勧めは、サレルノから“車”です!






今回は、パリヌーロの港の近くにある、ボートツアーの老舗「Da Alessandro」(ダ アレッサンドロ)のツアーにお世話になりました。
ツアーには色々と種類があるのですが、2時間のフルツアーでは、5つの洞窟を含む7つのポイントを巡ることができます。その中で一番大きい洞窟が、「青の洞窟」。
洞窟内に入るとトンネルがあり、そのトンネル内を歩く事も可能です。
このパリヌーロの青の洞窟の魅力は、なんといっても、その輝き。洞窟の入口からさしこむ光で海の青が映える“カプリ島の青の洞窟”と違って、海底のトンネルから入る光で照らされる“パリヌーロの洞窟”の海の青色は、とてもとても幻想的。











今回わたしたちは、波が高かったので、青の洞窟だけを訪ねる約40分の短いコースを選びました。

Da Alessandroでは、近くの駅(チェントラもしくはピショタ)への送迎をしてくれるなど親切なサービスや、ボートツアー参加者は、ビーチに戻ってからもDa AlessandroのLido(プライベートスペース)で無料でくつろげる特典(8月を除く)などもあるそうです!




「日本からの客人はほとんどいないので、是非日本の方々にも見に来て頂きたい。青の洞窟というとカプリを連想されてしまうけれど、また違った青の洞窟も見て欲しい」と話すアレッサンドロ氏。



 オーナーのアレッサンドロ氏と息子のレオルーカ君


ボートを漕いでくれる、船頭さんもとても丁寧な方でした。希望があれば、英語が話せる船頭さんもいるそうです。(今回の方はイタリア語だけでした。)




よかったら、ぜひイタリアの秘境 パリヌーロの青の洞窟を訪ねてみてください!!



<Da Alessandro>
www.costieradelcilento.it
info@costieradelcilento.it
(+39) 338 9495288
毎年4月1日~9月半ば迄営業
チレントはとても魅力的な所なので、また次回も取り上げてみたいと思います!
ではではCiao Ciao!!



サレルノについてはこちらから♪
http://bestofsalerno.com/salerno.html


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わたしたち「ベストオブサレルノ」では、
南イタリア、サレルノ県のこだわり製品を紹介・販売しています。
食品や雑貨の輸出入をはじめ、イタリアや日本に進出したい企業のコンサルティング、
イベントプランニングなどのご相談も承っております。
ご興味・ご関心のある方は、下記へご連絡ください。
Mail:info(アッドマーク)bestofsalerno.com
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