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ポテンシィマガジン「つたえたい、料理から」

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otafukumamma

初めまして。
ポテンシィ・サポーターのおたふくmammaと申します。
食べること、飲むことが大好きな主婦です。

これからポテンシィのサポーターとして、僭越ながら、
ときどきポテンシィマガジンに出没させていただきますので、
どうぞお見知りおきくださいm(..)m

では早速ですが、おたふくmammaの記念すべきデビューレポートを☆

さる3月21日、ポテンシィが企画・運営をしている
「栃木発・新顔食材+鮎の魚醤=イタリア料理」を楽しむ会
おじゃましてきました。

場所は飯田橋のイタリアンレストラン・チェントルーチさん。



ちょっと場所がわかりにくかったですが、写真左上にある青い看板を
一生懸命探していたら、たどりつくことができましたよ♪

このイベントは栃木県農政部さんと野菜ビジネスさんの主催で栃木県の食材を
メディアや料理研究家の方々にイタリア料理を通じて紹介するそうです。

主催の栃木県農政部の児島副主幹さまのご挨拶にはじまり、生産者の方々のお話へ。

ダンディーなスーツ姿で理路整然と「あゆっ醤」を紹介する
喜連川漁業生産組合の柴山さん。



「あゆっ醤」は、鮎の成分だけで作られているので、
大豆アレルギーで醤油がダメな方にもO.K.なんだそう。

次に、循環型農業から生まれた白い黄身をもつ「かぬまの真珠卵」を熱心に伝える岩出さん。



「かぬまの真珠卵」殻は茶色なのですが、



割ってみると・・・



写真だとちょっとわかりにくいんですが、黄身が真珠色なんです!

岩出さんの説明によると、卵の殻の色は遺伝によるもので
人間がコントロールすることはできないそうなんですが、
黄身はエサによって変わるんですってー!
そして真珠卵の鶏のエサは“お米”だそうです!

続いては高松さん。



つくってらっしゃるのはこちらの「味恋トマト」


「味恋トマト」は、もともと桃太郎と品種は同じだそうなんですが、
栽培時に与える水分を抑えたりしてストレスをかけることで、
実が小さく、固めで、高糖度の味の濃い味恋トマトに成長するんだそうです。

最後はおしどり夫婦の掛け合いが楽しい吉村さん。「ニューリーキ」をご紹介くださいました。



育てる過程で、砂が入り込まないようにするための工夫とか、
リーキという品種名では市場に受け入れてもらえなかったこととか、
「ニューリーキ」についての30年にわたる取り組みを語ってくださいました。

おたふくmammaには初めて目にする食材ばかりでしたが、
マルシェ栃木に参加して売上げが上がっているそうで、
もっと多くの人に食材を知ってもらいたい!というつくり手の方々の
すごく前向きな姿勢に圧倒されるようでした。

おたふくmammaの勝手な想像では、農家の方って、職人さんみたいに無口な方が
多いのかなって思ってたんですが、みなさん気さくでお話がおもしろい!
みなさん、目がキラキラしてらっしゃって、惹きこまれました。

続いてチェントルーチ・須賀シェフによるデモンストレーション。



ちょっぴり強面な雰囲気の須賀シェフですが、
デモ中、あっちこっちから飛んでくる質問にも丁寧に答えていらっしゃって、
まるで厨房の聖徳太子のようでした。



そして、待ってました!スペシャルレシピの試食タ~イム!!

【1】  網焼きにした春香うどと帆立貝 ブラッドオレンジのゼリー



太めにカットしてグリルした“春香うど”は、歯ごたえシャキシャキ!
ブラッドオレンジのゼリーが味わいはもちろん、見た目にもアクセントになっています。

このトップバッターメニューでおたふくmamma、食いしん坊スイッチがONになってしまい、
ついついグラスワインをオーダーしてしまいました(^_^;)

そんなおたふくmammaの心を見透かしたように須賀シェフが次に繰り出してきたのがこちら。

【2】  かぬまの真珠卵、手作りこんにゃく、森のチーズのスモーク 柚子塩とセロリ塩を添えて



もー!グラスワイン、1杯じゃ足りなくなっちゃうじゃないですかー!(笑)

真珠卵は加熱すると黄身が真っ白に!
心なしか、味は普段食べる卵よりあっさりしていたような気がします。

セロリ塩をつけると、もう病みつきです。

森のチーズのスモークはクリーミーでやさしい味わい。
あー、チーズ狂の娘に持って帰ってあげたいなー。
いくらあっても足りなさそう。

手づくりこんにゃくは、柚子塩がぴったりでした。

そしておたふくmammaが自分の欲望と葛藤しながら、
グラスワインをチビチビいただいていたら、
次のメニューにとどめの一撃を刺されました。
それは・・・

【3】  ヤシオマス・ねぎにら・味恋トマト・かぬまの真珠卵のユッケ風



ジャジャーン!!



どうだ!これでもかっっ!!

これまでの食欲に加え、かつて封印したはずの“ユッケへの愛”が、
堰(せき)を切ったようにあふれだし、
自分を抑えることができなくなったおたふくmamma…。

スミマセン。参りました。グラスワイン、もう一杯お願いします。(笑)

真珠卵は崩すと黄身がまるでハチミツのよう、
あゆっ醤に一晩漬けたヤシオマスのユッケにとろ~りと広がっていくのです。
その光景は、ユッケ好きを無条件降伏させるのに十分な力を持っています。

一口食べるとまず生のねぎにらの風味が広がります。
生臭さはほとんど感じられず、牛肉のユッケに勝るとも劣らない食べごたえ。
ヤシオマスユッケ、おそるべし!!!

ヤシオマスユッケにKOされ、放心状態の私を癒すかのように次に表れたのは・・・

【4】  ニューリーキのパンナコッタとサルサ・ヴェルデ



テーブルに運ばれた瞬間は、正直、
「あら、次のメニューの付け合せのソースかしら?」
と思いました。(ごめんなさい)

でもその第一印象を裏切るおいしさ!
クリーミーで深いコクがあり、ほのかに香るニューリーキの香味がクセになります。
試食だというのにお代わりしちゃいました。
もう“おたふくmamma”じゃなくて、“おかわりmamma”と呼んでください。
ニューリーキのパンナコッタ、たぶん、夢にでてくると思います。

もうそろそろ私の正体もバレてきてしまって、
ただの食いしん坊レポートになってしまうかもしれませんが・・・
(あれ?最初からそうだったかも?)

【5】  日光HIMITSU豚の鮎の魚醤(「あゆっ醤」)漬けグリル あさりのリゾット添え



こちらは見た目のとおり、パンチ力のあるメインディッシュです。

「あゆっ醤」に漬けてグリルした日光HIMITSU豚は、魚醤くささはほとんどなく、
口に入れると、焦がし醤油とほのかにスモークしたような香りがして、衝撃!
口に入れたまま「おっ!」って声が出そうになりました。

そしていよいよオオトリ!
配布された資料には「サプライズメニュー」とだけ書かれています。
何がでてくるのかな~???

【6】サプライズメニュー 子牛ハチノスと鮎醤風味のこんにゃく入りサラダ仕立て



出てきたのはこちらのサラダ。
食感の異なる食材さんたちが口の中で重なり合って、さながら栃木食材の宝箱や~~!
さっぱりした味付けで、なんだかついつい箸、じゃなくて、
フォークが進んでしまう一品でした。

試食後は質問や情報交換タイム。
つくり手さんからシェフへメニュー提案についての質問なども飛び交いました。



おたふくmammaはニューリーキの吉村夫妻と同じテーブルでご一緒させてきただきました。
ご主人は持参されたパワーポイントのメモで質問に答えたり、



食材のより詳しい情報をつたえようとなさっていて、
奥様は食材を使った料理法を参加者のシェフの方と語り合い、
「もっとシェフの方たちのチカラで、ニューリーキの可能性を引き出してほしいわ。」
と優しい笑顔でプレッシャーをかける姿が印象的でした。



栃木県では、単に食材を作るだけではなく、
生活者の希望に沿った商品を作ることや、
作った人がその商品を直接販売し販路を切り開いていこうとする取り組みを
支援しているそう。

その具体的な販路として、野菜ビジネス『ハピマルシェ』が選ばれ、
『ハピマルシェ』丸井錦糸町店前などで、
年7回「マルシェ栃木」コーナーを展開しているんだとか!

また、JR立川駅のecute内にあるハピマルシェ立川店でも
2012年3月15日~25日まで栃木フェアが開催され、こちらもとっても好評だったそう♪

食材を開発し、真摯に育てあげるつくり手さんの情熱と、
その想いを受けとめた上で、さらに想像を超えた料理を創りだすシェフの技。
そしてそれらをつないでより多くの人たちに伝えようとサポートする人々。



短い時間ではありましたが、食と真剣に向き合う方々と同じ空気を吸って、
食のありがたさ、人のつながりから生まれるチカラのまばゆさに
元気を分けてもらった気がします。

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料理家 渡辺裕美子

年越し蕎麦、お節にお雑煮。一年を振り返り
気持ちを新たにするこの季節。
食の役割は大きいと改めて感じます。
食の「つなげる・つながる力」。
今年も新たな出会いを楽しみに、ちょこちょことレポートさせていただきます!

前出の新田美砂子さんの素敵な「塩麹」レポートを受け
麹つながりで「甘酒」の魅力もぜひ!

地域によって色々な味わいがある「お雑煮」
皆さんは、どのようなお雑煮を召し上がりますか?
毎年帰省する主人の実家、鳥取県日野郡では
麹漬けにした鰤が入ります。

 

「醸す」という言葉通り、その鰤から醸し出される旨みがお豆腐にしみて
畑から抜いた青葱・自家製のお餅・たっぷりの日本酒で溶いた地元の海苔
それぞれの風味が合い混じり
しみじみと味わい深いお雑煮です。

冬の定番として、他に「するめいか」を戻して麹に漬けたものも。
鰤といかの漬け床は、もち米から甘酒を作る途中で
もち米と麹(固形物)を引き上げたものを使います。
もち米の独特の香りと甘みが、鰤やするめいかなど風味のある素材には合うのですね。
そして、残った液体は頃合いを見て
甘酒としていただきます。

自宅では、専らうるち米(白米)×炊飯器で甘酒をセッセと作り常に冷蔵庫に常備。
といっても、飲むだけではないのです。
調味料としても大活躍!

「煮物」や「煮魚」には冷たいお出汁から加えてじっくりと加熱。
プクリプクリと麹が浮いてきたら、甘酒の麹がおいしさを発揮してくれている証拠。
みりんやお砂糖などの甘みも少なく済み(時には不要)
上品で自然な甘みが感じられ、ごぼうなども消化が良く。



手早くできて、すぐに食べられるお薦めの【野菜×甘酒使い】は「甘酒甘酢」。
お酢と少々の塩に甘みとして甘酒をプラス。
お好みでお出汁などで割っていただいて。
野菜の風味を損なわない「なます」が出来上がります。洋風のコールスローも◎
市販のものよりもあっさりと仕上がる「べったら漬け風」も
大根の美味しいこの季節、嬉しいものです。

そして、黒豆がまだ余っていたりしませんか?
甘酒を使うと、煮えが早くお砂糖も少なく済み、心もホクホク♪


料理にちょこちょこ使いながら、朝は
おちょこ一杯の甘酒を習慣に。
「飲む美容液」とも言われる程の甘酒!
温度を確認したり、時折混ぜたり
少々手間はかかりつつ、使う麹やお米の種類・温度管理などで毎回異なる風味となり
出来上がるころには愛着がわきます(笑)

今年の食の注目は「ちょい手間×時短」とか。
私的には、このキャッチにピタリとはまる「麹」使い。
マルシェのみずみずしい新鮮野菜
     ×
素材の風味を引き出す麹力
一押しです!

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野菜料理研究家 新田美砂子

あけましておめでとうございます。
野菜料理研究家、そして食と農コーディネーターの新田美砂子です。

昨年は震災をはじめ、いろいろなことを考えさせられた一年でした。そのような中で、
千葉県成田市の自ら水稲農家であり江戸時代から続く麹屋さんと一緒に開発させていただいたのが『塩麹』です。

麹屋平兵衛 塩麹



私と塩麹との出会いは、3年前。秋田で地元食材の取材をしているときで、、実際に友人のお母様から手ほどきを受けて作ったのが初めてです。この塩麹は、塩、麹(米、玄米、麦など)、水の3つで作ります。(ちなみに、三五八漬けは、ここに炊いたお米が加わります。だからその分甘いわけで・・・)
塩麹は、野菜をおいしく食べるために、こんなにシンプルでよい素材はない!と思うのです。

野菜を適当にカットして、ビニール袋でモミモミして浅漬けに、あるいは、野菜炒めにちょっと入れる、野菜スープにひとさじポトンと入れる・・・など簡単で、何でも使えて野菜がおいしくなる
魔法のような調味料です。多くの野菜は、ほかの食品と比較して『うま味』が少ないから、うまみを持った塩麹は、実にいい仕事してくれて野菜(素材)の味を引き出すんですね。
もちろん、肉や魚にも使えます。買ってきたいかそうめんに塩麹まぶすだけでも抜群に美味しい日本酒のアテになってしまいます。

旬野菜塩麹漬け



塩麹ラタトイユ



塩麹は、素材の味を引き出す、タンパク質をアミノ酸に変える、酵素や乳酸菌を含む、保存性を高める、減塩減糖につながる・・・などの特徴があります。

麹だけでなく、発酵食品は先人の知恵で長い間日本人の生活に密着してきました。震災でエコでサスティナブルな生活を考えさせられる今、発酵食品が見直されています。なぜなら、冷蔵庫や近代的な道具に頼らずに、食品を自然の力で保存したり美味しくすることができるからです。

その代表選手が『塩麹』なのではないかなと思っています。
食べきれない分も無駄なくおいしく保存できたり、あまり好まれない部位の肉(鶏胸肉やささみ、豚もも肉など)をおいしく食べられたり、(価格も低めでヘルシーなお肉は体にもお財布にも優しい)、余計な調味料を加える必要がなく簡単でパパッとおいしい料理ができる・・・という
メリットが盛りだくさんです。

ミニトマトの塩麹サラダ



塩麹というと、和食のイメージですが、中華でもイタリアンでもマッチングしてしまいます。また、野菜だけでなく、肉、魚、卵、豆腐、チーズ、そして各種調味料とも相性抜群です。誰とでも仲良くなれるのが優れた点なのです。
大げさかもしれませんが、塩麹には日本そして世界のいろいろな食品や人々とをつなぐ 発酵食品の『親善大使』になってほしいと願っています。

鶏の塩麹豆乳鍋



新しい食材・食品は使い方がわからないと普及していきません。
塩麹の使い方の多様性と面白さを知っていただきたいと思い、コートヤードではいろいろな使い方をご紹介する教室を行っています。《塩麹使い回しレッスンは、次回は2月を予定しています。2月末にはホテルでのランチイベントも予定しています。ニーズがあれば、どこへでも伺い出張教室もしますし、いろいろな方と楽しいイベントも行っていきたいと思います。塩麹を通していろいろな人とつながったらうれしいです。》
また、ほかの食材とのコラボ商品も作って、地域活性化などにもつなげていきたいと思っています。

あれこれ難しいことを書いてしまいましたが、美味しくて便利だから一度使ってみてください!

麹屋平兵衛の塩麹は、
ハピ・マルシェプチ (エキュート立川店)
ハピ・マルシェ (錦糸町)」 出店者:コスモファームさんのブース などでも
お買い求めいただけます。

お問い合わせは コートヤード info@courtyard.co,jp まで

 

 

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野菜・くだものコーディネーター 安島 夏

年末は燻製とともに

2011年12月22日 (Thu)

こんにちは、野菜・くだものコーディネーターの安島です。

クリスマスとお正月と一年の二大とも呼べるイベントを直近に控えた今、いろいろな意味で心がそわそわします。楽しみと焦りと。12月31日も翌日の1月1日も、単なる時間の延長上にあるわけなのですが、一年のうちのどの2日間と比べたって特別な2日間だと感じるわけです(あ、誕生日の前日と当日も特別な感覚でしょうか)。

この時期になると「今年のうちにやっておきたい○○」だとか、「やり残したことはないですか?」といった言葉を、ちらりちらりと目にするので、これに惑わされない! と思いながらも、心の深層で「今年やり残したことないかな…・?」と自問する自分もいるわけです。

食い意地がはっているので、当然ながら食べ物にまつわることで年末年始の予定を確認します。野菜でも果物でもないのですが、年末の恒例行事ではずすことができないのが、燻製しごと。実家の父が上手に燻製をつくる人で、庭に燻製小屋まで構えているほど。年末になると、家族で港に大量の鮭を仕入れにゆき、リンゴやクルミといった木のチップで燻製し、いわゆるスモークサーモンをつくるわけです。鮭だけにとどまらず、チーズやカマボコなども安価なものでも香りをまとうだけで、上質な味わいに変わるのでやめられません。自宅で燻製をすることに馴染んで育ったせいか、実家を出た今、自分の家でも年末になると「そろそろ燻製でも」という気持ちが訪れます。



 

私の家では、大きな鮭を燻す場所を設けることができないので、簡易にフライパンで燻製をつくります。市販の燻製キットもありますが、我が家のものは使い古したフライパンに焼き網、そしてボウル。ここの燻製チップと燻したい食材さえあれば、簡単にできるのです。

フライパンの底にアルミ箔をひき、その上にひとつかみの燻製チップをどさり。焼き網の上に、食材をのせてボウルでふたをして弱火にかけるだけ。火を入れて数分もすると、木のいい香りがその場に広がります。逆にいえば、キッチンはもとより部屋全体が数日間は燻製の香りが離れないわけなのですが…。じっくり中まで火を通すのであれば、時間を要しますが、香りをつけるだけでよければ、10分程度でも簡易な燻製が出来上がります。豚のかたまり肉、鶏もも肉、サンマやアジなどの青背の魚もおすすめ。燻製にした豚バラ肉と、ごぼう、れんこんなどの根菜を蒸した料理も我が家の定番です。香りというのは、こうも大きな力を発揮するものかと驚くばかりです。



 

こうして書いているうちに、早く燻製をつくりたくてうずうずしてきました。食べものとめぐる季節、そして年末。まだ少し早いですが、どうぞよい年をお迎えください。

 

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野菜・くだものコーディネーター 安島 夏

栗「人丸」が我が家に

2011年11月15日 (Tue)

 こんにちは、野菜・くだものコーディネーターの安島です。

先日栗の話を書いた後も、飽きることなく栗と対峙する日々が続いていました。

取り立てて栗に興味がない人からすると、品種がどうであるとか、産地がどうであるとか、マニアックすぎるっ、との声が聞こえてきそうですが、栗好きには重要なポイントなのです。栗はご存じの通り、香りも味も繊細です。
その分、産地や品種、作り手の方の特徴がずしんと表れる食べ物なのですね。一般的には栗の品種名など明記されることなく、栗は栗としてしか売られることがないのですが、栗マニア(というかオタク)としては、栗の品種を確かめたくなるのです。

数多くある品種の中でも、とりわけ「利平」という品種をもてはやされがちなのですが、私の興味の先は利平ではなく「人丸」。

ずっとこの人丸を探していました。

なんでも、日本一の生産量を誇る茨城県・笠間市においても3人の生産者さんしかいないと耳にしたことがあるくらい、その栽培量は少ない。味はとてもいいけれど、とても作りにくい品種があるゆえの、3人という数字なのだそうです。同じ手をかけて、多く収穫できるのであれば、そちらを作るというのも心情としてあるでしょう。

でも、その「笠間でもってしても3人」という小さな数字が、また栗マニアの心をくすぐるわけです。調べれば調べるほど「人丸は美味である」という声ばかり拾えるものだから、会いたくて会いたくて身もだえていたのです。
そんなときに、ひょっこりと人丸が我が家にやってくることになりました。

いやー言ってみるものです。

あまりにも栗が好きすぎて、行く先々で「栗が好きだ、栗くり栗クリクリくり」と連呼するものだから、「安島は栗狂いである」という事実が、皆の頭にインプットされるのでしょうね。

ハピ・マルシェにも出店されていた、栃木県の大山栗園さん。なんと、大山さんが人丸を作っているというではないですか。ハピ・マルシェには出向けないかわいそうな私に、とある方がこの人丸を送って(贈って)くださったのです。

近所の人目さえ気にならなければ、道端で踊りだしそうなほど嬉しかったです。

ずん



これが恋焦がれた人丸、です。
どうしようか。どうしようか。

散々迷った挙句、ひとまずすべて蒸しました。そして、まずはそのまま食べる。

ほんわり、じんわりと栗の香りと味に酔いました。正直なところ、栗好きであるがゆえに、好みの味でない栗は何個食べようとも満たされません。そのまま食べるのには耐えがたく、調味料を加えることになります。でも、おいしい栗は1個でこんなにも満たされるのですね。

「んぁあ~」

と、よく分からない言葉を発しましたもの。おいしくって。嬉しくって。

栗そのものがおいしかったので、最大限にその味を生かそうと、荒くつぶした人丸に甜菜糖を加えて栗餡にし、そこに寒天を加えてぎゅうと固めたおやつにしてみました。

 

手前味噌ながら、こんなぜいたくな栗のおやつなんて、とほくそ笑んでしまいました。

これは、私の料理の腕ではなく、栗の味がよいからなのですけれど。

おいしい素材は、あれこれ手を加えるべからず、シンプルに食べるに限る、これは前々から思っていることですが、それを再認識したのでした。

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料理家 渡辺裕美子

こんにちは。
料理家の渡辺裕美子です。

食が好きになると、人が好きになる
そんな料理の魅力に取りつかれ、いつしか「食」がライフワークになりました。

なんて紹介させていただくと、毎日気の利いたものを作っているのですね!と
言っていただくことが多いのですが…
みなさんと同じく、日々の食卓を考えるのは時に難しく(苦笑)

そんな時は、ちょっと変わったお野菜、季節感のあるお野菜を投入!
今回の助っ人は「ピーナッツかぼちゃ」です。
「ピーナッツバターかぼちゃ」「バターピーナッツかぼちゃ」と呼び方は色々。
大振りなイメージですが、購入したものは片手にすっぽりとはまる大きさで
なんとも、可愛らしい。

新潟の大潟村で栽培されたもので、持ち帰りやすさを意識して
小さいものを出していると伺いました。
大きな湖を開拓してつくられた村は、土壌が肥沃で
栄養を多く必要とする、かぼちゃ栽培にはうってつけ。
日本版ハロウィンならぬ、「ジャンボかぼちゃ祭り」もあるそうです。

早速、調理!まずは応用の利くペースト作り。
皮を剥いて薄切りにし、飴色玉葱を作るようにじっくりと厚手の鍋で炒めながら
甘みを引き出していきます。
「美味しくなれ~ 美味しくなれ~」と念じながら…
崩れて自然とペースト状に。
さらっとした食感ながら、風味はしっかりとしているので
スープにするにも、水と塩 少量の牛乳or豆乳で伸ばしてシンプルに。

スープにひと手間、卵を混ぜて蒸すと「かぼちゃのフラン」の完成です!
いわゆる、洋風「茶碗蒸し」ですね。

だまって出すと、プリン? 茶碗蒸し? 一口食べると… あ、かぼちゃ?
ちょっとしたサプライズ。

残ったペーストで、混ぜて蒸すだけの簡単「かぼちゃ饅頭」を。
形がかわいいと、思わずこんなお菓子も作りたくなります。

日々の食卓に、ほんのりと潤いを。
今後も、皆様と色々な情報や思いを共有できたら と思います!

writer

野菜・くだものコーディネーター 安島 夏

食べ物とともにめぐる季節

2011年10月14日 (Fri)

 

はじめまして。

食卓まわりの編集・ライター、ときどき料理もする安島夏と申します。

朝はおなかがすいて目が覚め、

はて、今日は何をどうやって食べようかということばかり、脳内をぐるぐるとめぐる毎日。

平たくいえば、単なる食いしん坊なのですね。

でも、食いしん坊がゆえに、せっかく何かを食べるなら

おいしく、楽しく食べようじゃないかというのがモットーです。

春はふきのとう味噌に始まり、初夏の新しょうがの甘酢漬け、そして梅酒を仕込み…

と、季節の手仕事をすることがライフワークとなっています。

作りだしてみると、意外と自分で作れる加工品が多いこと。

もちろん素材は個体差があるので、同じ農家さんのものを使って仕込んでも

その年によって出来上がりが異なり、それもまた楽しい経験です。

旬だ、旬だと声高に叫ぶつもりはありませんが、

素材から自分で加工品を作ることを何年も繰り返すうちに、

やはり人は、自然や季節に寄り添って生きているのだと感じるようになりました。

トマトのように、一年中手に入るものがあります。

これはこれで、とっても便利でありがたい。

でも、やはり元々の旬の時期にしか手に入らないものもあります。

毎年梅雨の気配がするようになると、梅はまだか、梅はまだかとそわそわしだし、

夏の暑さがひと段落しようかという頃になると、栗は落ちたか、落ちたかと気にしだす。

体にしみ込んでいるのですね。

そんな自分が嬉しくもあります。

今、この時期は栗のことばかり考えています。

今年は、和歌山県の農家さんから栗をお取り寄せし、定番の渋皮煮を作りました。

栗は単なる「栗」として売られることが多いのですが、

じつは色んな種類があります。よくよくかぎ分けてみると、個性があるのです。

今回は、銀寄という品種を頼みました。

中から、ごろごろと栗の音がする箱を開けてみると、

「おまけでどうぞ」というお手紙つきで、「利平ぐり」という品種も一緒に入っていました。

このサプライズ感は、小躍りしたいほど(実際は軽く叫んだ)嬉しいものでした。

栗に特別関心がない人にとっては、栗は栗でしょうがーということになるのでしょうけれど、

並べてみると、見た目だけでも違いがあります。

ちなみに、左の黒々としているのが「利平ぐり」、右が「銀寄」です。

 

さて、今回の渋皮煮。

基本の甘みは甜菜糖でつけ、おまけでメープルシロップをちょろり。

今までで、一番自分好みの味に仕上がりました。

これは危ない。

何が危ないって、食べすぎてしまうこと。

誰にとがめられるわけでもないのに

「あと一粒だけにするから」

と一人ごちながら、口に運んでしまうのです。

 

そのまま食べるもよし、ペーストにして生クリームとあわせてしぼり、モンブランにするもよし。

マスカルポーネチーズと併せてパンにのせて…と、心おきなく、好きにアレンジできるのが幸せです。

こうして書いているうちに、また脳内が渋皮煮の欲求で占拠され始めました。

というわけで、今回の食いしん坊ばなしはここまで。

またこれからも、どうぞ食いしん坊ばなしにお付き合いくださいね。

 安島 夏

http://sayfsayf.exblog.jp/


■ つながって、ちょっとイイこと、イイものを。
「ハピ・マルシェ」にも 素敵な栗のつくり手 大山栗園さんが出店しています♪
詳細はこちら→ http://www.dreamnews.jp/?action_press=1&pid=0000039766

writer

野菜料理研究家 新田美砂子

はじめまして。野菜料理研究家・食と農コーディネーターの新田美砂子です。

野菜料理家っていうと、野菜を使ったお料理を教えている人というイメージが
普通だと思います。私もはじめはそんな意識で教室やお仕事をしていました。

でも、野菜は知れば知るほど奥深く、それぞれ個性があって
多種多彩なんだということに気づかされました。

もっと野菜のことを知りたい、どのように美味しい野菜って作られているんだろう・・・と考えていると、
いつの間にか、畑や作り手(生産者)の
方々とお付き合いする事が多くなっている自分がいました。

わたしの会社コートヤードでは、「畑の野菜を美味しい一皿に」をテーマとしています。

野菜の魅力や個性を最大限に引き出して、食べるシーンや食べる方に合わせて
表現していくことが、おいしく、たくさん野菜を食べていただくことにつながるのではないかな
という想いで、お仕事をさせていただいています。

たとえば、今が旬のキュウリ。

同じ品種でも、そのときの状態によって、本当に味も違うし、皮の色も違うし、
皮が厚めだったり、種が多めだったり、味がボケ気味なんてことも・・・
その時々にいろいろな表情がありますね。

その表情に合わせて、ちょっといつもと違った切り方や、火の入れ加減や調理の仕方で

美味しくなっていくのが、野菜の面白さであり、奥深さかなと思っています。

旬のキュウリ

私が今携わっている少量多品目の野菜を生産しているコスモベジタブルガーデンでは、

現在6種類以上のきゅうりを栽培していますが、品種ごとに、それぞれ全く違う個性を持っています。

ゴールデンスーヨー きゅうり

例えば、このきれいな薄緑色のゴールデン四葉キュウリは台湾系のキュウリ。

生のままだとシャキシャキ感もなく、ちょっと粘りがある感じのキュウリで、
味は悪くはないけれど、今ひとつかな~という印象です。

でも、油でさっと炒めると、適度に歯ごたえもよく、甘さも出て、なんとも
味わいが出てくるから不思議。(中華料理では、キュウリを炒めることがよくあります)

生ではパッとしない存在でも、加熱をするとググっと個性が生きてくる
そんな特徴をもっているのがこのキュウリです。

人間も適所に身を置くと、その人がグッと光ることがありますが、
それと同じなのかもしれませんね。

ゴールデン四葉きゅうりと豚肉、畑の野菜の塩炒め

ゴールデン四葉きゅうりと豚肉、畑の野菜の塩炒め

また、加賀太キュウリは加賀の伝統野菜のひとつ。

加賀太キュウリ

大きくて、皮はちょっと硬め。地元石川県では、酢のものや、あんかけにしたり、
煮物にしたりします。

このキュウリはお店やマルシェで、ただ陳列しているだけでは、

多分「大きくて面白いキュウリね~」というだけで、ほとんど買ってはいただけません。

作り手が丹精こめた野菜を買っていただくためには、どうやって食べたらいいのか、

お客様に具体的にイメージしていただけるような説明と「美味しい!私でも作れそう!」と思っていただくようなシンプルでなるべく簡単な料理を提案することが大切なのではないかなと思っています。

先日マルシェで、どこのご家庭にもありそうな、
市販の麺つゆ+鰹節でこの加賀太キュウリを煮て、冷やして試食をお出ししました。
試食した方はまず全員購入して下さいました。「
今晩、うちで作ってみるわ~」とおっしゃっていただけると本当に嬉しいものです。

 加賀太きゅうりの冷鉢

作り手の農産物のよさを「料理」を通して伝えることを核としながら、より魅力的な

商品にしていくことのお手伝いをし、それが同時に、
消費者の方々の食卓で、その野菜が美味しい一皿になっていくことにつながることが、
作り手も食べ手もHAPPYになっていくことではないかと思っています。
そのために、お役にたてる存在でありたいと願っています。


有限会社 コートヤード www.courtyard.co.jp